グンタイアリ
ぐんたいあり
グンタイアリとは、巣を作らずに隊列を組んで移動し生き物を襲って狩る獰猛な習性を持つ蟻の総称。
概要
蟻の中でも巣を作らずに隊列を組んで前身し、進行先にいる生き物に襲いかかって餌にしてしまう獰猛な習性を持つものの総称で、グンタイアリ属を含めた7属がそのように呼ばれる。
グンタイアリ属の頭部は顎を含めると胴体と同じくらいの大きさで、目が退化しているため盲目であり、移動の際は振動と匂いで周囲を探知して先頭の蟻の残したフェロモンをたどって前進する。
一般的なサイズは普通の蟻より大きい1.5~2㎝程度で、女王アリ、雄アリ、働きアリの三つの階級に分かれる。
さらに働きアリは隊列を見守るメジャー、荷物を運ぶサブメジャー、獲物に襲い掛かり狩りを行うメディア、進行先の橋になるマイナーの4種類に分類され、それらの分業によりフェロモンが高温で蒸発しない午前中や日没後に時速1㎞ほどのスピードで、数十万~百万匹のコロニーで形成された長さ20メートルくらいの隊列を組んで移動する。
産卵期には石や倒木の下などに定住をし活動は抑えられるが、幼虫が孵化すると活動を再開する。
狩りの対象は小動物だけではなく、何らかの理由で逃げ遅れた家畜や人間も犠牲になることがあり、創作作品で架空の種も含め登場することがある。
グンタイアリ属以外の同様の習性をもつ科は、収斂進化によるものである。