概要
シルバーボーラーとは、IO Interactive社のステルスアクションゲーム『HITMAN』に登場するカスタム拳銃。
主人公47の愛銃である。
また、単に『AMTハードボーラー』として扱われる、または呼ばれることもある。
ベースとなっているのは『AMTハードボーラー』の中期型、それに47がカスタムを施している。『AMTハードボーラー』と聞くと鋼鉄のマッチョのせいで７インチバレルのロングスライドモデルを連想してしまうがシルバーボーラーは５インチバレルのモデルがベースである。「ロングスライドじゃなきゃイヤ～」というターミネーターファンのために4作目「HITMANブラッドマネー」のアップグレード機能にてロングスライド化できる。詳細は下記を参照。
BLACKLAGOONで言うところのソードカトラス的存在に聞こえるが、カスマム及び分解清掃などのメンテナンスはちゃんと自分で行っているためどこぞのろくに整備もせず使い倒している奴と一緒にするべきではない。
主なカスタムとしてスライド、フレーム、グリップに刻印されたユリの紋章とパックマイヤー製ウッド&ラバーグリップ、銃全体に施されたシルバーフィニッシュ仕上げ、サプレッサー等々が確認できる。詳細は下記を参照。
カスタム内容
具体的なカスタム内容と作品による仕様変更をまとめる。
- スライド
側面左側にユリの紋章が刻印されているものを使用。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシネーション」の時点では側面に「IO Interactivの紋章(AMTロゴの文字部分をIOIに書き換えたようなデザイン)」が刻印されており、またスライド上部に凸が無いものを使用。
→3作目「HITMAN コントラクト」では側面の紋章が無くなっており、またスライド上部に凸が無いものを使用。
→4作目「HITMANブラッドマネー」ではレッドの集光サイトが取り付けられている。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」では側面のユリの紋章が無くなっている。
- フレーム
側面右側にユリの紋章が刻印されているものを使用。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシン」では側面のユリの紋章が無い。
→3作目「HITMAN コントラクト」では左右側面両方にユリの紋章が刻印されている。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」では側面のユリの紋章が無くなっている。
- ハンマー
純正ハンマーを使用。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」ではリングハンマーに変更されている。
- グリップセーフティー
純正グリップセーフティを使用。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」ではビーバーテイルグリップセーフティに変変更されている。
- トリガー
純正ワイドトリガーを使用。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」では3点穴あき型のものに変更されている
- グリップ
パックマイヤー製ウッド&ラバーグリップにユリの紋章のワンポイントが埋め込まれているものを使用。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシネーション」ではプラスチックグリップにシルバーで大型の「ユリの紋章」埋め込まれている。
- スライドストップ
純正ロングスライドストップを使用。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」では純正タイプに変更されている。
- マニュアルセーフティ
純正ロングセーフティを使用。
→リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」では直線的なデザインのものに変更されている。
- マガジン
底部が若干はみ出しているものを使用。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシン」ではマガジン底部がはみ出していない。
→3作目「HITMAN コントラクト」ではマガジン底部が黒いものを使用。
→4作目「HITMAN ブラッドマネー」でもマガジン底部が黒いものを使用。
(はみ出しているからと言って装弾数が多いわけではない)
- 表面処理
銃全体にシルバーフィニッシュ仕上げが施されている。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシン」の時点ではフレーム、グリップセーフティを除く銃全体にシルバーフィニッシュ仕上げが施されている。
→3作目「HITMAN コントラクト」ではトリガー、ハンマーを除く銃全体にシルバーフィニッシュ仕上げが施されている。
- サプレッサー
シリーズを通してサプレッサーが取り付けられている。
→2作目「HITMAN2 サイレントアサシン」ではシルバーのサプレッサーが使用されている。
→4作目「HITMAN ブラッドマネー」では長さの異なる2種類のサプレッサーを取り付けることができる。
作中での活躍
47はシルバーボーラーを基本スーツの下に着ている二挺拳銃用のショルダーホルスターに携帯しているか、黒革でユリの紋章があしらわれたアタッシュケースの中に隠しこんでいる。
シルバーボーラーは.45ACP弾を使用するためサプレッサーとの相性がよく比較的消音効果が高い。そのため暗殺任務におけるステルス面において有利である。
また、もしも銃撃戦に陥ってしまった場合においても.45ACP弾の強力な威力が頼りになる。少ない弾数で敵を倒すことができるため1対多の状況においても有利に戦うことができる。
これらの長所を生かし、47は48(47の改良型)軍団やマフィア、フランチャイズやセインツなど様々な強敵に打ち勝ってきた。
47は普段、無表情であるが5作目「HITMAN アブソリューション」では、バーディーとの交渉材料としてシルバーボーラーを差し出すことになってしまった際、明らかに不機嫌になっていたり(その後ちゃんと返してもらえた)、警察にシルバーボーラーを没収された際は手間とリスクをかけてわざわざ回収しに行ったなど、シルバーボーラーへの愛着が垣間見れる。
その他詳細、余談
- 47とAMTハードボーラーの出会い
47とAMTハードボーラーが初めて出会ったのは、1作目「HITMAN コードネーム47」のミッション♯1「目覚めの時‐訓練」。ルーマニアのとある病院の極秘の地下施設にて、Dr.オルトマイヤー(47の創造主)に導かれるまま進んでいくと、デザートイーグル、ベレッタ92Fとともに、箱の上に並べられている。
- シルバーボーラーの金銭的価値
詳細な金額は不明だが1丁で家が1軒建つレベルらしい(じゃあ2丁あれば,,,?)。
- 各作品でのシルバーボーラー
- 1作目「HITMAN コードネーム47」でのシルバーボーラー
今作の時点からAMTハードボーラーを使用してはいたものの、まだシルバーボーラーではなくただのAMTハードボーラー(中期型,,,多分)であった。様々な拳銃の扱いに長けているにもかかわらず、好んでAMTハードボーラーを使用している様子がうかがえる。またロード画面やジャケットイラストにもAMTハードボーラーを二挺拳銃で使用している画像が存在する。
- 2作目「HITMAN サイレントアサシン」でのシルバーボーラー
今作からシルバーボーラーが47の愛銃として登場する。今作のシルバーボーラーは二挺で1セットとなり、加えてサプレッサーが装着されているものとされていないものは別物である。このため今作ではシルバーボーラーが合計4丁存在している。
また今作品のコンセプトアートに片方を左手専用にし(薬莢排出口とスライドストップとセーフティを反対型に移植している)、銃全体にシルバーフィニッシュ仕上げが施されたシルバーボーラーが写っているが、本編にはムービーに写った一瞬を除いて一切登場しない。
- 3作目「HITMAN コントラクト」でのシルバーボーラー
今作品にもロード画面に片方を左手専用にし(薬莢排出口とスライドストップとセーフティを反対型に移植している)、加えてロングガイド化がされているシルバーボーラーが写っているが、本編には一切登場しない。
- 4作目「HITMAN ブラッドマネー」でのシルバーボーラー
今作品では様々なカスタムを施すことができるため、ゲーム内では非常に使い勝手の良い銃であった。以下の表にカスタム内容とそれによりゲーム内で得られる効果をまとめる。
| カスタム内容 | 得られる効果 |
|---|---|
| 亜音速弾 | リコイルが低減されソニックブームが発生しない |
| マグナム弾 | 与えるダメージが上昇しドアを貫通できるようになる |
| ロングマガジン | マガジンが大きく飛び出し装弾数が2倍になる |
| ショートサプレッサー | 銃声が低減するがダメージも低下する |
| ロングサプレッサー | 銃声が大幅に低減するがダメージも大幅に低減する |
| ロングスライド | 精度が上昇しリコイルが低減する※これには鋼鉄のマッチョもにっこり |
| レッドドットサイト | ズームが可能になり精度が中程度向上する |
| オプティカルサイト | さらにズームが可能になり精度が最大限向上する |
| レーザーサイト | レーザーが照射され精度が向上する |
| ピカティニーレール | 光学機器の取り付けに必要 |
| 予備マガジン | 予備のマガジンを2つ所持しておける |
| 二挺拳銃 | シルバーボーラーを二挺拳銃で使用できる |
| フルオートマチック | フルオートマチック化により連射が可能になる |
- 5作目「HITMAN アブソリューション」でのシルバーボーラー
今作では任意のタイミングでサプレッサーを自由に脱着できるが、バレル先端に脱着用のねじ山が確認できない。また銃口付近に焦げが確認できる。
今作品でも「コントラクト」モードに限りシルバーボーラーをカスタマイズできる。前作程の自由度はないがマガジン、弾薬、サプレッサーをアップグレードできる。
- リブート作品「HITMAN ワールドオブアサシネーション」でのシルバーボーラー
今作では二挺拳銃が出来なくなってしまったが照準安定(照準精度を向上させる特別機能)が装備さている。因みにムービーの中でもちゃんとシルバーボーラーを使っている。
なお、PSVRを使用すれば二挺拳銃で遊ぶことができる。,,,当然PSVRを買えるだけの資金があればの話しだが。
- 映画「HITMAN」(2007)でのシルバーボーラー
2007年の映画「HITMAN」ではAMTハードボーラーの調達が難しかったのか、謎のシルバーのM1911で代用されていた。がサプレッサーや二挺拳銃などはしっかりとゲームから引き継いでいるため、ちゃんとかっこいい。
- 映画「HITMAN AGENT47」(2015)でのシルバーボーラー
2015年の映画「HITMAN AGENT47」でもAMTハードボーラーの調達が難しかったのか、またしても謎のシルバーのM1911で代用されていた。がサプレッサーや二挺拳銃などは今回もしっかりとゲームから引き継いでいるため、ちゃんとかっこいい。
ダイアナ・バーンウッドより47へ。
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関連イラスト
