概要
ガスト(Ghast)とは、Minecraftに登場するモンスターである。
通常のモンスターとは異なり、通常の世界では出現することが無く、異世界『ネザー(地獄)』に出現する。
生体
見た目は白い立方体の上に何本かの触手がぶら下がったような格好で、このビジュアルがタコともクラゲ、或いは豆腐とも言われることがある。
非常に体が大きく、これはMinecraftに登場するmob(動物、モンスター含め)の中で、エンダードラゴン及びウィザーが実装されるまでは最大の大きさであった。
普段はネザーの空中を子供の声のような不気味な鳴き声と共にゆっくりと漂い、プレイヤーを発見するとすすり泣いているような顔から一変、眼を見開いて火球を口から吐き出す。
爆発力はあまり高く設定されていないため、丸石以上の爆発耐性があるブロックであれば破壊されることは無いが、ネザーを構成する主なブロックであるネザーラックを破壊し、その上炎を発生させる(ネザーラックは一度着火すると永遠に燃え続ける)ため、撃たれ続けると足場が非常に悪くなっていってしまう。
この火球は近接武器や素手の攻撃、あるいは弓矢によって弾き返すことができ、うまくガストにぶつけて倒せば【実績『宛先不明』】を取得することができる。
また、この火球がネザーゲートを直撃するとポータルを破壊してしまう。
もう一度発射された火球で再着火する、ネザー要塞の宝箱や砂利と金属で火打ち石を作って再点火、木材などの可燃性ブロックを使ってもらい、火をする等の方法で再着火する等の緊急手段があるが、いずれにせよ初めてネザーに行くときはネザーゲートの周囲、足場を丸石等で囲む事でネザー探検の拠点を作るというプレイスタイルが一般的である。
いざという時のために道具『火打石と打ち金』を持ち込むか、ネザー側の拠点のアイテム保管用のチェストに置いておく等の手段で、比較的安全にネザー探索を行うことができる。
ガストはモンスターとしては珍しく『プレイヤーを追跡して攻撃する』というAIを持っておらず、常にフラフラと飛び回っているだけである(その代わりに、索敵範囲は他のモンスターより広い)。
逆を返すとこれは一向にプレイヤーに近づいて来ないため、近接武器による攻撃はほぼできず、弓矢も命中させるのが難しいという事でも有り一筋縄ではいかないモンスターである。
これに対して、『釣り竿』を持ち込みガストにルアーを引っ掛けて引き寄せて一気に近接武器で退治するという離れ業も対策として存在しているが、このガストの一本釣りはタイミングが少々シビアな上ルアーの届く範囲でなければならない。
倒すと火薬および『ガストの涙(薬材)』を落とす事があり、後者は再生のポーションの貴重な材料の一つである。
フラフラとマグマの上を飛んでいる事が多いため、これらの材料を回収するのは至難の業である。
攻撃などでダメージを受けると
「ヒイ゛ェェェェ!」
「ヴィ゛ィ゛ィ゛!!」
「オ゛ア゛ァァァ!!!」
ネザーの不気味な雰囲気と音の無い環境、そしてその難易度もあいまって、その恐ろしさはまさにネザー(地獄)といえるだろう。
備考
ガストは完全なマグマに覆い尽くされたネザーの住民であるためか、完全な火耐性を持っており炎やマグマによるダメージは一切受けることがない。
その為、ネザーでは天井から流れ落ちる溶岩流を浴びているガストの姿を見ることがある。
また、"Ghast"とは幽霊、お化けの意味であるがガスト自身はアンデッド属性を持たず、アンデッド特攻のエンチャントの効果は受けない。
回復のスプラッシュポーションによるダメージも受けることが無い。
ただし、ガストの体力は非常に低いため、攻撃力エンチャントのついた武器で攻撃すると一撃で倒す事もできる。
バージョンアップによってネザーゲートからプレイヤー以外のmobを行き来させることができるようになった後も、ガストのみその巨体から2×3という狭いネザーゲートを通す事は非常に難しい(無理やり押し込みでもしないと通過しない)。
しかし、バージョン1.7へのアップデートでネザーゲートが任意の大きさで作成できるようになり比較的簡単にネザーから通常世界へ連れてくる事が可能になった。
ただし、これはマルチプレイ等で『意図せずガストがネザーから出てきてしまう』という事態を同時に招くものでもあり、街の近くや街の中の大きなネザーゲートから突然ガストが出現して爆撃を仕掛けてくるという惨事を招くため注意が必要である。