車両基地の容量というのは限られており、旧車から新車への置き換え時には車両基地のスペースが一時的に不足する場合がある。この時に一時的に別の場所へ車両を疎開させること。
旧車の疎開
旧車を置き換えるために新車を導入し、試運転も終わって営業運転が開始された後に行われる。
本来の車両基地から普段は使用されない駅の側線や遠方の余裕のある車両基地まで車両を回送し、廃車・譲渡・転用が決まるまで留置する。
特にJR東日本では首都圏で運用されていた209系や211系が転用改造待ちで遠方の青森車両センターや直江津駅などに留置されていた。
新車の疎開
車両メーカーから到着し、試運転中の新車も疎開が行われることがある。これは投入予定の路線の車両基地の容量が一杯で新規の収容が不可能な場合や災害などで投入予定の路線の車両基地に入線できない場合に行われる。問題がないことが確認され、試運転が完了すると投入予定の路線まで回送される。