概要
滅びの方舟とは宇宙戦艦ヤマト2202に登場した古代アケーリアス文明の遺した超兵器にしてガトランティス、引いてはズォーダーの真の切り札である。立場としては旧作の超巨大戦艦に相当する存在。
概容
白色彗星帝国ガトランティスの本拠地のコアで、制御するのはズォーダー大帝。
土星より巨大だった都市帝国にすら勝るとも劣らぬ巨体と、翼を広げた巨大な鳥もしくは悪魔のような常軌を逸した威容を誇る。
活躍
トランジット波動砲で彗星帝国を半壊させ、やっと大帝玉座の間へと辿り着きゴレムを起動、多くの犠牲を出しつつも相手の本拠地を制圧。しかし、千年にわたる憎悪によりズォーダーは「人間」と化しており、ガトランティス排除のセーフティであるゴレムすら通じなくなっており(なお、これを確認するためにズオーダーは自らゴレムを起動させた)滅びの方舟の再起動を試みる。ズォーダーと一体化し、撃沈したガトランティスの戦艦、そして破壊された都市帝国の残骸すらも吸収し、目覚めようとする滅びの方舟。愛のために特攻をかけた二人の犠牲と引き換えに滅びの方舟を機能停止させ、安堵した地球ガミラス連合軍。しかし、彼らの犠牲も空しく不完全ながらも滅びの方舟は再起動を果たしてしまう。ヤマトクルー、そして地球とガミラスの目の前に上述の悪夢のような姿を現し、古代進たちを再び絶望のどん底に叩き込んだ。
しかし、この特攻によるコアの損傷で地球を破壊するのは不可能と判断したのか、地球への攻撃を中断しコアを復元するため都市帝国の時に踏み潰した土星の残骸を吸収しに向かう。
古代ももはや為す術なしと判断し、ヤマトクルーに退艦命令を出す。しかし古代は一人残り、都市帝国との攻防で満身創痍のヤマトを滅びの方舟にぶつけ、人類移住計画の時間稼ぎをしようとした。その時、偶然か必然かヤマトの破損した波動エンジンがテレサを呼びだし、そのまま突撃したことで滅びの方舟は撃破され、ズォーダーの千年の復讐に終止符が打たれた。
機体(?)説明
二人の特攻でコアが崩壊した状態でなお下部のビーム砲一発だけで月を貫通・半壊しており、本来ならばこれ一隻で地球どころか全宇宙の知的生命体を住んでいる星ごと根絶やしにできる程の破壊力を持つ。
その他
立ち位置がほぼそのままな超巨大戦艦を踏襲していると言われる存在。公式の書籍でも「超巨大」という表現が滅びの方舟に使われていることからも意識しているのは明白だろう。とは言え、あちらと比べると時間断層の存在からあの状況でも戦艦を生産可能な事やヤマトで都市帝国を攻略してしまっている(旧作ではヤマトがエネルギーを使い果たして彗星を倒したと思ったら都市帝国が出現)事などから超巨大戦艦ほどは絶望感がないと言わざるを得ず、またデザイン面も旧作よりのデザインにしてほしかったという声も散見する。しかし、一方で元々古代兵器なのだからそれが戦艦のような形なのはむしろ変という声や(2202の都市帝国にも言えることだが)むしろ違うからこそかつての驚きをまた新しく感じられるといった声も挙がっている。