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東王父の編集履歴

2019-08-01 09:24:31 バージョン

東王父

どんわんふー

東王父とは中国神話に登場する神。

概要

諱(いみな)は倪、字(あざな)は君明。全ての女性仙人(仙女、女仙)を統括する西王母と対なる名を持つ神。

(ほぼ)全ての男性仙人を統括する存在が東王父である。

東の海に浮かぶという、仙人たちの住まう東方三神山(蓬莱、方丈、瀛州)を司る。彼自身はこのうち蓬莱山に住む。


中国神話道教に関連する伝説で印象的な活躍を見せる西王母に対し、東王父のほうはあまり目立たない存在である。

男仙を統括するという位置づけであるが、中国神話、道教の世界観には彼よりも明らかに上位の男性、男性の姿の仙人が複数登場し(三清道祖玉皇大帝)、教義上はそちらのほうが重要で言及される機会、廟で祀られる例も多い。

しかし、男性が仙人になる(登仙)ことも管轄し、仙人になった男性はまず彼に報告に行く(次に女性の登仙も管轄する西王母)必要があるとされ、極めて高位の存在であることは確かである。


殷(いん)の時代(紀元前17世紀頃 - 紀元前1046年)の後期の遺跡からもその原型となる名(西母)がみえる西王母と異なり、東王父にはこれほど古い出典は確認できない。彼の名は、恐らく西王母に対応するものとして設定されたと予想されている。


関連タグ

西王母

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