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概要

ゲームボーイ上位互換機。名前のとおりカラー化に対応している他、赤外線通信機能を持つ。

本体自体は1998年10月21日発売だが、対応第1号は1998年9月発売の『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』だったりする。

反射型TFT液晶を使っているため、モノクロ時代からすると残像がかなり少なく視認性が格段に上がっている。

モノクロのソフトは擬似的なカラー表示になり、起動時に各種ボタンを押すと様々なカラーパターンに変更できる。

液晶の構造が反射型なので、改造して液晶の裏側にバックライトを仕込む事ができない。

カラー化にまつわる現象

初代ゲームボーイはモノクロ液晶かつバックライトを搭載せず、バッテリーの駆動時間をなるだけ長くなるような仕様にした事で、ゲームギア・PCエンジンGTに対して優位に立った。

ところが、バンダイがワンダースワン、旧SNKネオジオポケットで参入してきたところ真逆な展開を迎えた。この両者が「ゲームボーイと同じくモノクロ液晶搭載の携帯ゲーム機」だった為、今度はカラー液晶のゲームボーイカラーがモノクロ液晶を駆逐する自体となった。

事実、ワンダースワンもカラー化を余儀なくされた上にネオジオポケットは発売時点でカラーのリリース予定を発表するなどユーザーを困惑させてしまう結果になったのである。

スペック

  • 32768色中同時56色(スプライト3色×8パレット・背景4色×8パレット)のカラー表示
  • 赤外線通信

の他は基本的にゲームボーイと同じ…と思ってはいないか?

  • CPUのクロック周波数が4MHzから8MHzへ倍増。
  • ワーキングRAMが8kBから4倍の32kBに。
  • VRAMが8kBから16kBへ倍増し、背景面に同時に使用できるキャラクタ数が256(画面内切り替えで384)から512(同768)に。
  • 背景面はキャラクタごとに上下左右反転やスプライトとの表示優先度変更が可能に。
  • カラー対応で背景面もパレットを複数持てるようになったためパレットアニメーションが可能に。
  • DMAが追加されて高速な画面書き換えが可能に。
  • 通信ポートに高速モード追加、最大なんと64倍速に。

と様々な点で強化されているのだ。

そして忘れてはならない重要な点は、これら全てをゲームボーイとの互換性を保ったまま行っていること。

任天堂ゲーム機は前機種のソフトに互換性を持つものが多い(特に携帯機ではほぼ全て)が、その記念すべき第1号がこのゲームボーイカラーだ。

ゲームカートリッジ

形状はこれまでのと同じだが、黒に変更。

  • カラー専用カートリッジ

スケルトンになり、初代ゲームボーイのカートリッジ脱落機構の切り欠きが無い。形状もカートリッジ上部のゲームボーイロゴ部分の凹みから隆起タイプになり、ゲームボーイカラーのロゴに変更されている。

初代ゲームボーイでは電源すら入らないが、ポケット以降のモノクロ機種で起動するとカラー専用ソフトであるメッセージの画面が出る。

なお、カラー専用カートリッジにはこれまでのカートリッジケースが付属しなくなっている。理由は不明。なお、カラー専用カートリッジもこれまでのカートリッジケースにきちんと入る。

余談

  • 通信ケーブル・外部バッテリーはゲームボーイポケットのものがそのまま使える。
  • 赤外線送受信口の採用で電源スイッチがこれまでの本体上面の左部から本体右側面の上部に変更された。
  • しかしそれは序章に過ぎなかった…。その後任天堂の携帯ゲーム機の電源の位置は下面左→右側面下→前面左上→右側面上→前面左下→前面右下→下面右と飛び回ることとなる。
  • TFT液晶に変更された為、これまであったコントラスト調整ダイヤルの廃止・・・かと思われがちだが実は内部の基板上にあり通常はユーザーが弄れないようになっている。
  • 電池ボックスが隆起したデザインになっている為、それまでのGB用チートツールがそのままだと物理的に挿さりにくくなっている。また、チートツール対策も施されていた模様。

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