概要
経緯
ザ・ドリフターズのメンバー。
学生時代は文武両道の秀才で通っていたが、ジャズ喫茶に友達と遊びに行った時、ノリで歌えと言われて舞台に飛び入り参加。これを聞いたクレイジー・ウエストに気に入られてバンドメンバーとなる。ドラムは加藤茶だったという。その後はバンドの移籍などを経ながらも就職を考えていくようになる。
学習院大学を出ていたこともあり、元々は弁護士になろうと考えていたが、いかりや長介からドリフメンバーとして勧誘を受ける。当時はバンドマンと言えば不良の道という認識があり、有名大学に通わせてきたこともあり両親も当然猛反対、特に商売柄職人気質で頑固一徹だった父の説得はまず無理だろうと思っていた。
しかしいかりやは自宅まで乗り込んで両親を説得し、なんとかギタリストとして仲本をメンバーに引き込んだ(仲本は「あの顔で言われたら親父も承諾せざるを得ない」と冗談めかしている)。
兎にも角にもこれが芸能界に引き込まれた大まかなきっかけである。
立ち位置
運動神経はメンバー髄一で、宙返りなどは朝飯前でやってのける。この身体能力は、齢40代になっても衰えることが無かった。
命名の理由はハナ肇からで、ドリフメンバーは全員ハナから命名の提案を受けたという。曰く「水に関係する芸名は縁起がいい」とのことで、仲本工事の場合は「怪我ばかりでいつも工事中だから」「工事現場は水を多く使うから」というのが理由だったとか。
…後者は完全にこじつけであるが、高木ブーに至っては「豚は綺麗好きな生き物なんだ。豚小屋の清潔さを保つためには水が不可欠だろ?」ともっと遠ざかっているのでまだマシである。
志村けんが加入する前に、加藤茶が交通事故を起こして休演した際は、その穴を埋めるように活躍するようになる。その後荒井注がブレイクしたこともあり、ドリフのグループそのものの人気も鰻登りとなった。加藤復帰後、志村の台頭まではツートップで笑いを取っていた。
しかし仲本自身はミュージシャンとして勧誘されたため、コントはそこまで好きではないそうである。この点はいかりやも勘付いていたようで、著書で「仲本には大きな才能があるが、コントに対する向上心がなかった(要約)」と綴られている。今でも「なんでコントやってるんだろう」と思うと言い、当時もいかりやから叱られながらコントを続ける理由がわからなくなっていたという。しかしいかりやへの恩義は強いようで、2018年にインタビューを受けた際は「今会いたいのは、自分の母親といかりやさん」と語っている。
いかりやの「オイーッス!」や荒井の「なんだバカヤロー」のような彼ならではのフレーズやギャグはないためコントでの印象は薄いと言われがちだが、秘書、腰巾着などの腰が低い役の他、インテリ、大人びているが小生意気な小僧などの役を担当し、笑いを取っていた。
『8時だョ!全員集合』では先の宙返りなど体力面や身体能力を生かした芸で客を沸かせたほか、志村とのジャンケン決闘で「最初はグー」を全国に広めている。
『ドリフ大爆笑』では、いかりや長介との「ばか兄弟」や、高木も交えた「雷様」のコントがお馴染み。
私生活
私生活では三回の結婚歴があり、初婚は死別(病没)、二回目は離婚、そして三回目の現在は27際年下の妻を娶るなど、加藤茶とやや似た経緯を持つ。
現在私生活では3人目の妻と小さな居酒屋を経営しており(仲本は調理はせず他の仕事をしているという)、その傍ら俳優活動を散発的に行いつつ、加藤、高木と共に『こぶ茶バンド』を組んで、原点となる音楽活動にも精を出している。