概要
『ストリートファイターIV』においてゲーム本編に初登場。
『ストリートファイター』シリーズの主人公格であるリュウとケンの師匠で、豪鬼の兄でもある。また、ダンも一時期は剛拳の下で師事していた。
時系列で『I→ZERO→II→IV→III』のうち、すでにIでサガットに殺されたことになっていたが、もののみごとに無かったことにされて復活。
ついでにいえば、諸所のコミカライズ作品などでもベガや豪鬼に殺害されているのだが、コミック設定の逆輸入に定評のある本作にあってこれも見事に投げ捨てられた。
これには諸説あるが、その一つに『海外版での向こうの誤訳で、剛拳が生きたまんまになっていた』というものがある。海外版では剛拳の名が"Shenrong(神龍)"となっており、リュウの勝ち台詞「昇龍拳を破らない限り お前に勝ち目はない!」が「神龍を破らない限り お前に勝ち目はない!」に誤訳され、『俺を倒してもまだ師匠がいるぜ!!』というニュアンスになったまんま放置されていたらしい。
結局、スタッフ間でもこのまま終わらせるのも惜しいといことから、CIAも誤認するほど長期間の仮死状態になっていたという無茶な設定が付いて復活。リザレクションも真っ青である。
容姿・性格
容姿のほとんどはキャラデザとコミカライズを担当している中平正彦の作品から採用している。
長い白髪で前頭部と頭頂部が禿げ上がり、左眉の上に十字傷、髭を蓄え、老人とは思えない頑強な肉体をもつ。服装は灰色の道着を片袖を抜いた状態にして右半身を出し、帯の代わりに荒縄を用いており、道着の裾も同様に縛ってある。道着の背中には『無』の文字が入っている。
性格は厳格ではあるが心優しく、普通なら修行を断念した入門者は拳を砕くなどを武の道を閉ざされるのだが、剛拳は復讐心で拳を磨くダンを破門した際に、情が移ってしまいこれを行わずに自分の下から帰している。このことで豪鬼からは「ぬるい」と批判されてはいるが、むしろこの姿勢が、リュウやケンのような『真の格闘家』を目指してまっすぐに進む人物を育てたともいえる。
キャラクター性能
基本は豪鬼と似ているが、細かいところで性能や派生技が違っている。
全体的に扱いづらい技や無敵抜けできない技が多く、その一方で火力については一点特化されたかのように高い。また、接近戦もさほど強いとは言えず、中距離から常に冷静な判断で戦況を見極める必要のある上級者向けに仕上がっている。