パソコンが現代のように普及していなかった時代に「コンピュータープログラム」を題材に置いた
赤松健原作のラブコメディ、英語副題は"A・I think so!"
あらすじ
神戸ひとしは運動ダメ、勉強ダメ、女の子とまともに話も出来ない「ダメ男」の代名詞。
そんな彼にもだれにも負けない特技がひとつだけあった、それは「コンピュータープログラム」
「人工知能AIプログラム」で理想の彼女を設定した№30(ナンバーサーティ)と話をすることに夢中。
そんなある日ひとしの家に雷が落ちてサーティが現実世界に実体化してしまった。
理想の彼女との同棲生活によって彼の人生が180度変わっていく!!?
登場人物紹介
(重要キャラ)
・神戸ひとし
本編の主人公、だめ男の代名詞だが実はコンピュータープログラムが大の得意。理想の女の子を想定して作った「人工知能、AIプログラム№30」は恋人という設定だが物語が進むにつれて……。
・サーティ(№30)
ヒロイン、雷による高圧電流で現実世界に出てきてしまった。
C言語で出来ており自分で自分を書きかえられる究極の進化プログラム。
ひとしの恋人、外での名前は難波サーティ。
初めはおっとり癒し系お姉さんだったが!?
・トゥエニー(№20)
サーティよりも前に作られたプログラム、アセンブリ言語で出来ている。
彼女も雷の高圧電流によるショックで実体化してしまう、元々はひとしの初恋相手がモデル。彼女を得られなかったために作ったが、イケイケねえちゃんになってしまった。
理論上では史上最強のAIになるはずだったが……外での名前は難波トゥエニー
・フォーティ(№40)
トゥエニーとサーティの妹に当たるが、起動時の設定ミスにより「男」と「女」の二つの性格を持ってしまった。キーワードで性格ががらりと変わってしまう。その設定が災いし、男フォーティは中盤から出番が極端に減らされてしまった。(元々無理のある設定だったかも知れず、ある意味女フォーティに乗っ取られたと言える)
外での名前は難波フォーティ。
・シンディ
本名シンシア・マクドゥガル、アメリカのIBN本社社長の一人娘
物語の中盤で登場するサーティのライバル。
『ラブひな』に登場するサラ・マクドゥガルとは遠い親戚の可能性もあるらしい。
・神戸弥生
ひとしの妹、物語クライマックスに登場いわゆる終わらせキャラ(笑)
お風呂大好きでブラコン、だがアメリカのゼミでAIプログラムの研究をするなど頭がいい。
巨乳の女性に対してコンプレックスを抱いていた。
・№0(ナンバーゼロ)
ひとしの父が開発途中の「実体化モジュール」の未完成AI、弥生はこれを動かそうとして
失敗してしまう。一応サーティ達のご先祖様。
・まーくん
弥生がアメリカのゼミで作ったAIプログラム、卵のような形になっていて普段は弥生の首にぶら下がっている。
・ビリーG
ひとしのライバル。
彼も「実体化モジュール」の開発を行っているプログラマー。
・神戸紀久子
ひとしの従妹、初めはサーティをライバル視していたが心を開くようになる。
1回限りの出演だったが読者にウケて「パソコン通信」などを通し
署名活動までされたので再登場となった伝説のキャラクター。
(サブキャラ)
・麻生希美華
ひとしの初恋相手でトゥエニーのモデル。超金持ちのお嬢様。
トゥエニー登場以来出演が殆ど皆無に、1、2、3巻最終回で1カットのみ登場。
・新田先生
ひとしとサーティの担任「鬼の新田」と呼ばれるほど怖い先生、生活指導担当。
また『魔法先生ネギま!』に登場する「新田先生」は同一人物とのことなので、AIとま終了後は「痲帆良学園女子中等部」に赴任したことになる。
「鬼の新田」というあだ名も健在、単行本では4,9巻にて登場。
学校内新聞のインタビューにて「パソコンに詳しい元教え子に写真の分析を頼んだが分からない」と書かれていたがこれはひとしの事らしい。
・竹本美佐子
男フォーティの初恋相手だが彼女は寿退職をし引っ越す。
赤松先生もお気に入りの女教師。
漫画内に出る用語辞典
・人工知能:AIプログラム(英 Artificial Intelligence, AI)
、コンピュータに人間と同様の知能を実現させようという試み
あるいはそのための一連の基礎技術をさす。
・実体化モジュール
コンピュータープログラムを現実世界に実体化させるための技術。
今の技術ではサーティ達のようなプログラムを再現することは不可能。
・パソコン通信
インターネットのご先祖様のようなもの。
・インターネット
コンピューター同士が勝手に世界中繋がりあった状態を指す。
・データベース
ホームページのご先祖様のようなもの。
・ホームページ
現在は「Google」「Yahoo!」などの検索サイトからキーワード
入力で簡単に企業や個人サイトにアクセスできるようになったが
昔はURLを入力したり、インターネット接続用ソフトをわざわざ
購入していた人もいた。
・オプションプログラム(OP)
#1~9まで存在するサーティ達が現実世界で生活するのに必要な
プログラム。
例:OP#4は服のデータを読み込んだり体格などを変えたりできる。
・味覚ルーチン
初期のサーティの料理下手は「味覚ルーチン」を組み込んでいなかったせいだと気付いた
ひとしはそれをプログラムし読み込ませるとなんとかまともに料理が出来るようになった。
・ハッキング
相手のコンピューター内部に勝手にアクセスしデータを破壊したり覗いたりすることができる。
・ウィルス
コンピュータの天敵、サーティは医療データベースにアクセスした際に
「ペータ4」に感染しまう。
・バグ
こちらもコンピューターにとっては天敵、トゥエニーの苦手なもの。
・IBN
ひとしの父の務めるコンピューター会社、大手パソコン会社がモデルなのはほぼ確定
シンディの父が社長。
トリビア
時代を先取っていた先見性
、漸くインターネットの普及が始まった事と、A・Iキャラクターとの擬似恋愛はあのときめきメモリアルやラブプラス等のギャルゲーを先取っていたと言える。
序でにときめきメモリアルは週マガ連載時代の1994年5月28日にPCエンジンオリジナル版が発売され、マガスペ移籍後の1995年10月14日にPS1版が、翌1996年7月19日にSS版がそれぞれ発売され、ラブプラスは2009年に発売された。