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火村英生の編集履歴

2011-08-06 13:21:05 バージョン

火村英生

ひむらひでお

有栖川有栖の著作、作家アリスシリーズの登場人物。

概要

京都の私大、英都大学社会学部の助教授(准教授)。

初登場時32歳、その後33、34と徐々に加齢している。

犯罪社会学を専攻しており、フィールドワークと称して殺人事件の現場に乗り込み、事件を解決する。

過去の実績から、近隣警察と友好関係を結ぶことに成功しており、

難解な殺人事件が起こると、警察の要請を受けて現場に赴く。

その類を見ない研究スタイルから、

親友有栖川有栖(通称アリス)に、「臨床犯罪学者」と名付けられた。


人物

定番の紹介は、

「犯罪学者で名探偵、法律、法医学、心理学にまで造詣が深い。

 (中略)

 語学に堪能で、喧嘩まで強く、天体観測、登山、ボトルシップ作りとの調教、変態性欲の権威。」

これは、アリスが言い出し二人が共有する冗談の様なもの。

火村がボクシング経験者であること、猫好きで数匹飼っていることなど、一応事実を元にはしている。


外見

若白髪の混じる黒髪に、端正な顔立ち、スラリとした体躯。

当然女性にモテるが、当人は女嫌い。

服装に無頓着で、モノトーンのシャツとジャケットに、

ネクタイをだらしなくぶらさげているのが基本スタイル。

アリスから、「碁石みたい」と評されるファッションセンス。

事件捜査中は、黒い絹の手袋を着用する。

エリートギャンブラー風と称された事もあるので、

やさぐれた雰囲気を醸し出していると思われる。


性格

シニカルな現実主義者で、徹底した無神論者。

口が悪く女嫌いだが、社会人としての礼儀は備えている。

外面はクールで如才ないが、近しい者にはおどけた面やだらしない面も見せる。

その近しい者がアリスとばあちゃんと猫しかいないのが問題といえば問題。

友達らしい友達はぶっちゃけアリスだけだが、

同僚や懇意にしている刑事達と信頼関係は築いているし、旧友の誘いも受ける。


過去に何かあるらしく、扱いの難しい奴

「人を殺したいと思った事があるから」、殺人者の罪を暴き、ファイリングする。

犯罪だけが友」とうそぶき、己の暗闇と殺人者に向き合い続ける。

その一歩外で、辛抱強く見守るアリスには気付いているのかいないのか。


北白川にある元下宿屋に、学生時代から一貫して住んでいる。

火村は唯一にして最後の店子なので、のびのびと根を降ろし、

大家の婆ちゃんを実の母の様に気遣い、世話を焼かれながら暮らしている。


アリスとは、互いに英都大学2回生の頃からの親友。

講義中に、アリスが執筆していた応募作の推理小説を火村が勝手に読み、

「その続きはどうなるんだ?」と聞いたことが、長い友情の始まりだった。

現在も、互いの家に出入りし、何かにつけて共に呑み、二人で旅行に出かける仲。

そのアリスにも、壁を作り何処か突き放した付き合いをしている。


関連イラスト

火村助教授有栖川家の朝

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