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ボーパルバニーの編集履歴

2011-08-07 01:37:59 バージョン

ボーパルバニー

ぼーぱるばにー

ボーパルバニーとは、ゲーム「ウィザードリー」に登場するモンスターの名前である。 そしてその由来はモンティパイソン、果ては鏡の国のアリスにまでさかのぼる。

ボーパルバニー(Vorpal Bunny)とは「殺人ウサギ」。

イメージの起源は映画『Monty Python and the Holy Grail』とされ、

作中、ウサギがアーサー王一行に襲いかかり次々と騎士を殺していくシーンだと思われる。

その後「ウィザードリィ」でモンスターとして登場し、首を斬ってくる敵として印象付けられた。

上記の映画のシーンもまさにクリティカルヒット(首が飛んだ)感じだったりする。


Vorpalの由来は意外にもルイスキャロルの「鏡の国のアリス」でハンプティ・ダンプティが語る奇妙な物語Jabberwockyで、彼の造語である。

奇妙な猛獣ジャバウォックを一撃で仕留める名剣とされている。


夕火(あぶり)の刻、粘滑(ねばらか)なるトーヴ

遥場(はるば)にありて回儀(まわりふるま)い錐穿(きりうが)つ。

総て弱ぼらしきはボロゴーヴ、

かくて郷遠(さととお)しラースのうずめき叫ばん。


『我が息子よ、ジャバウォックに用心あれ!

喰らいつく顎(あぎと)、引き掴む鈎爪!

ジャブジャブ鳥にも心配るべし、そして努(ゆめ)

燻り狂えるバンダースナッチの傍に寄るべからず!』


ヴォーパルの剣(つるぎ)ぞ手に取りて

尾揃(おそろ)しき物探すこと永きに渉れり

憩う傍らにあるはタムタムの樹、

物想いに耽りて足を休めぬ。


かくて暴(ぼう)なる想いに立ち止まりしその折、

両の眼(まなこ)を炯々(けいけい)と燃やしたるジャバウォック、

そよそよとタルジイの森移ろい抜けて、

怒(ど)めきずりつつもそこに迫り来たらん!


一、二! 一、二! 貫きて尚も貫く

ヴォーパルの剣(つるぎ)が刻み刈り獲らん!

ジャバウォックからは命を、勇士へは首を。

彼は意気踏々(いきとうとう)たる凱旋のギャロップを踏む。


『さてもジャバウォックの討ち倒されしは真(まこと)なりや?

我が腕(かいな)に来たれ、赤射(せきしゃ)の男子(おのこ)よ!

おお芳晴(かんば)らしき日よ! 花柳かな! 華麗かな!』

父は喜びにクスクスと鼻を鳴らせり。


夕火(あぶり)の刻、粘滑(ねばらか)なるトーヴ

遥場(はるば)にありて回儀(まわりふるま)い錐穿(きりうが)つ。

総(すべ)て弱ぼらしきはボロゴーヴ、

かくて郷遠(さととお)しラースのうずめき叫ばん。


Vorpalは造語であり、作者自身はその意味を定義していないが、概ね「鋭い」といった類の翻訳がされている。

表記ゆれとして「ヴォーパルバニー」もある。


関連タグ

モンティ・パイソン/ウィザードリィ/迷宮キングダム

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