概要
単行本は2010年9月時点において10巻まで刊行されており、誌上販売にてドラマCD化もされている。
また、2009年4月から同年9月までテレビアニメが放送された。
話数カウントは「Kapitel.○」
「かつて戦争によって滅ぼされた国の王子」という過去を持つ、強大な力と希望を託された主人公が、自分の記憶を取り戻すために世界の光と闇に立ち向かうゴシックファンタジー。
オリジナルの宗教を要に、帝国の陰謀が蠢く中世界中を旅する物語。
あらすじ
はるか昔、この世界にフェアローレンという死神が現れ、世界を滅ぼそうとした。しかし神によって遣わされた07-GHOST(セブン・ゴースト)という7人の死神たちによってそれは倒され、世界に平穏が訪れた。しかしフェアローレンの残滓は残り、人の心を闇に落とす使い魔・コールが人々を苦しめていた。
そして現在、物語に登場する国は、ラグス王国とバルスブルク帝国の2つである。この両国は、古き時代から其々ミカエルの瞳とラファエルの瞳によって守られ、不可侵条約を結び、平穏が続いていた。
しかし、ある時、ラグス王国がフェアローレンを封じ込めたパンドラの箱を協会から奪い、もう1つの瞳を得ようと条約を破ってバルスブルク帝国に攻め入った。だがラグス王国は逆に攻め滅ぼされ、王族は皆殺しにされ、国民は全て帝国の奴隷となってしまい、王国は世界から消滅した。更には、その戦争時にミカエルの瞳も行方不明となってしまった。
ラグス戦争終結から十数年後の今、バルスブルグ帝国の第1区で帝国軍に入隊するため、士官学校にてエリート生として過ごしていた少年・テイト=クラインは、ある日、失われた記憶の一部を取り戻し、自分が滅びたラグス王国の王子であることを思い出す。記憶を取り戻したテイトは、一時軍に捕えられるが、親友・ミカゲの手を借りて学校を脱走し、第7区のバルスブルグ教会の司教、フラウ、カストル、ラブラドールの三人に助けられる。
しかし、彼の運命はすでに動き始めていた。
登場人物(重要人物のみ)
TVアニメ
2009年4月から同年9月まで読売テレビほかにて放送された。全25話。
主題歌
- オープニングテーマ
「緋色のカケラ(アカノカケラ)」
作詞 - Kana & Noria / 作曲 - NAOKI MAEDA / 編曲 - Ryo・中川幸太郎 / 歌 - 鈴希ゆき
- エンディングテーマ
「瞳のこたえ」
作詞 - Noria / 作曲 - 五十嵐“IGAO”淳一 / 編曲 - 大場敏明・中川幸太郎 / 歌 - Noria
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 切なる想いの行く末は |
第2話 | 懐かしき記憶は痛みと共に |
第3話 | 無垢なる我子よ光と眠れ |
第4話 | ただひたすらなる祈りの果てに |
第5話 | 熱き涙、やさしく彼の心を満たし… |
第6話 | 光に通ずる正しき道は |
第7話 | 翼に喰われた魂は愛しい我子の夢を見る? |
第8話 | 半分だけの魂が悲しき目覚めを呼び起こす |
第9話 | 魂の色は永遠に… |
第10話 | それはただひとつの償い |
第11話 | 愛しき者への償いは… |
第12話 | 痛みという名の闇はひたひたと… |
第13話 | 光ある道の先に見るものは… |
第14話 | 共に戦う理由…戦友と呼ばれる資格 |
第15話 | あの日、確かに彼といた |
第16話 | 真実は光の届かぬ闇の底に |
第17話 | 闇の翼の眷属は、不幸を纏い、舞い降りる |
第18話 | 赦さざる者闇に溺れ…愛する者は涙に濡れる |
第19話 | まじわらぬ愛、されど消えぬ愛の行く末は… |
第20話 | ふたりで捧げるレクイエム |
第21話 | なぜゆえに、汝、敗者の扉をくぐる… |
第22話 | 水底の光に導かれ、覗きしものは… |
第23話 | 心の闇のその先に |
第24話 | 愛無き者の正義はいずこに…。闇に奪われし心よ、永遠に… |
第25話 | 真実は幾重にも連なる心の彼方に… |