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中国の地域一覧の編集履歴

2019-10-22 19:23:21 バージョン

中国の地域一覧

ちゅうごくのちいきいちらん

中国の地域について概説する。

大まかな傾向

現在の中華人民共和国領は、大ざっぱには雨量の多い東部と乾燥地の多い西部に大別される。基本的に東側は「○○省」が多く、西部は少数民族の多い「○○自治区」となっている。東部は私たちが「中国王朝」といった場合に思い浮かべる多くの王朝が興亡を繰り返した地域、西部は中国王朝とモンゴルやイラン、ロシアのような草原・北方の諸勢力との間で揺れてきたシルクロード沿いの地域、と捉えればよい。


東部

華北

大陸の中ほどを東西に流れる大河、淮河から北のモンゴル草原に差し掛かるまでの地域を指す。中央を貫く大河、黄河に沿って多くの都市が築かれ、後の中国諸王朝の発展のもととなった。東部の中では雨が少なく、麦や畑作が中心となる。

主要都市としては北京(河北地方、直轄市)、洛陽(河南省)、西安(陝西省)、青島(山東省)などが挙げられる。


華中

大陸中央を流れる大河、長江に沿った地域。コメの大産地として知られ、「蘇湖熟すれば天下足る」「糊広熟すれば天下足る」とはこの地域が豊作ならば食料の心配はない、という意味でもある。海に近い平野部は六朝時代以降、商工業の一大中心地として知られてきた。内陸の四川は南西地方への入り口となってきた地域でもある。

主要都市は上海(江蘇地方、直轄市)、南京(江蘇省)、武漢(湖北省)、成都(四川省)。


華南

長江流域からさらに南、リアス式海岸がつづく山がちな地域。温暖湿潤で南シナ海への貿易の出口として栄えてきたが、平地に恵まれず、移民(華僑・華人)を多く輩出してきた地域でもある。一方、内陸側の雲南などは、小盆地群に多くの少数民族が暮らす地域。

主要都市は広州(広東省)、香港(広東地方、直轄市)、福州(福建省)、昆明(雲南省)など。


東北部

北京からさらに北、かつて満州(マンジュ)とも呼ばれた地域。どちらかといえば北方遊牧民、半農半牧の民が暮らしてきた地域であり、この地方に成立した王朝が華北に侵攻することもあった。南部は戦国時代や漢王朝の時代から漢人と北方住民の接触する土地であったが、現在のように北部にも漢人が多くなったのは、この地方を出身とする清王朝も後期になってからである。モンゴルに近い草原地帯は「内モンゴル自治区」である。

主要都市は長春(吉林省)、哈爾浜(黒竜江省)、大連(遼寧省)など。


西部

新疆ウイグル自治区

中国からは古くは「西域」と呼ばれた地域。トルコ系のウイグル人や、イラン系のタジク人などが暮らし、実質的には中央アジアと言っても良い地域である。東西交易路にそって多くのオアシス都市国家が発展し、西からはイラン系の農耕民、北からはモンゴル・トルコ系の遊牧民、西からは敦煌などに暮らす漢人に加え時にチベット・タングース系が進出してきた、文字通りの民族の十字路でもある。漢王朝の時代以来、中国の諸王朝は間接統治などで影響力を及ぼそうとしてきたが、現在に続く直接統治下に入るのは清王朝の後期である。

主要都市はウルムチ、トルファンなど。


チベット

ヒマラヤ山脈へと続く広大なチベット高原を占める地域。新疆に接する北部は荒れ地が続くが、南部は谷間を中心に人々が暮らしている。また、広義で言えば青海省や四川省西部の山岳地帯も含まれる。唐王朝の時代には大勢力を誇る吐蕃国が栄え、その後もおおむね仏教教団を中心に独立を続けた。間接的に統治下に入るのは清王朝の時代だが、直接統治下に入るのは中華人民共和国の時代である。

主要都市はラサ。




中国の主要都市と地域


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