パルヴィーズ
ぱるゔぃーず
「 なんだか、本物の空より高くて、深くて…… 」
CV:南真由
人物
まだ幼さの残る中性的なダイバー。愛称は「パル」。褐色肌、メカクレ、狐耳やふさふさ尻尾に、華奢な体躯とぶかぶか衣装という、属性てんこ盛りのアバター。
尊敬する兄の勧めでGBNを始めたものの、引っ込み思案ゆえ他のダイバーとの交流もなく、練習も含めてバトルの経験もないド素人。物腰は丁寧でしっかりしており、協調性にやや難のある年長者ばかりのパーティについていく頑張り屋。
ギャラリーとして目にしたヒロトの戦いぶりに憧れ、声をかける機会を窺っていたところ、フレディが送ってきた通信画面を見つけ、事情も飲み込めないままに他の面々と一緒に転送されてしまう。
クリア条件を達成しても完了扱いにならない不可解なミッションについては、GBNが開発中だというストーリーミッションでは、との推察を立てている。
姿や年齢が近いせいか、ミッションで出会った山の民のちびっ子、アシャ、トワナ、フルンらに懐かれており、自身も相次ぐ敵の襲来を退けるうちに村への思い入れが強まっている様子。
空には特別な感情を抱いているらしく、バージョンアップしたGBNの、特にストーリーミッションで見る空には強い感銘を受けている。その反面、過去の経験からか飛ぶことに対する強い恐怖心を抱えており、GBNでのガンプラによる飛行さえままならない。
使用ガンプラは、翼を持つドラゴンを象ったSD・ガンドランダー系の「ヴァルキランダー」。劇中ではしばしば「モルジアーナ」とも呼び掛けている。
ビルダーとして初心者を名乗りながらも、誇りを持ってヴァルキランダーを仕上げており、その出来栄えはヒロトからも「誰にでも作れるガンプラではない」と称賛されるほど。
丹精込めて作り上げた愛機に乗り手として釣り合わない自分に引け目を感じており、高難度のバトルミッションが連続する中で経験不足から他者の足を引っ張っているという意識もあって、一時は不義理を非難されようとパーティからの脱退を考えるほど思い詰めていた。
「心から望めばガンプラは応えてくれる」というヒロトの言葉を受け、迷いを抱えたままで臨んだサードミッションにおいて、出現した飛翔型の敵に夢中で攻撃を加えるも、不意を突かれて溶岩の上に放り出されてしまう。自分がいくら情けなくとも力を貸してほしい――心からの叫びにヴァルキランダーは翼を広げ、愛機の高揚を感じ取ったパルも詰め込んだ性能をフルに発揮し、瞬く間に単独で4機撃破という目覚しい戦果を上げる。
ガンプラと心を通わせる喜びを知ったことで、未熟な自分を受け入れたパルは、パーティへの残留とミッション継続を表明、ダイバーとして大きな一歩を踏み出すのだった。
余談
- パルヴィーズの兄についての詳細は不明だが、アバターに多くの共通要素(銀髪、褐色の肌、狐耳・尻尾)があること、ペルシャ語の男性名を名乗っていること等から、前作でメインキャラのひとりだったシャフリヤールではないかという予想がある。
- 狐耳の少年の姿はあくまでネットワーク上のアバターであり、現実での姿は『過去のビルドシリーズでのSD使いは全員女の子だったので、パルヴィーズも女の子なのではないか(男性には難しいとされるぺたん座りをするシーンもある)』『ガンドランダーをリアルタイムで経験した30代半ばの人物なのではないか』と様々な憶測が飛び交っている。後者の場合、ビルドシリーズにおいてはマニアックな物さえ知っているほど大人顔負けのガンダムシリーズ関係の知識を持つ10代の登場人物が数人おり、ネット上でガンドランダーシリーズを知った可能性がある為、『現実では10代の人間』という可能性がまだあるが・・・