概要
目つきの悪い黒髪短髪の男性だが本来は赤毛。
若干口の悪いお調子者で「からかえる相手は徹底的にからかう」のが信条だが、リナ=インバースが相手だと逆にからかわれている。
ミリーナに好意を抱き、常にアプローチしているが冷たくあしらわれる。自称「ミリーナの愛のドレイ」だが、リナ曰く「ただのドレイ」ガウリイ=ガブリエフ曰く「尻に敷かれてるだけ」。
裏社会に生きていたというシビアな過去があるが、ミリーナと出会ったことで暗殺者稼業から足を洗ったらしい。
能力
黒魔術を得意とし、魔力と術のバリエーションではリナに劣るが、赤眼の魔王の力を借りて呪力を赤い剣にする「魔王剣(ルビーアイ・ブレード)」などリナも知らない強力な呪文を多数習得している。
剣の腕もゼルガディス=グレイワーズ以上で主人公パーティではガウリイに次ぐ実力者である。また上記のような関係を指摘されながらもミリーナとのコンビネーションは抜群である。
風の魔術を剣に絡ませたり、黒い霧の魔術で視界を奪う戦法が得意だが、後者は暗殺者時代の戦法で嫌っていてめったに使わない。
秘密と顛末(ネタバレ注意)
本作2部における事実上のラスボス。実はその魂には、魔王シャブラニグドゥの七体のうちの一体が封印されている。
セレンティアでの騒動でミリーナが死亡したことで自暴自棄となり、彼女の死の要因となった人魔を作った人間と魔族、そしてそれらを存在させている世界も憎悪し、そんな世界と決別するため、魔王として覚醒。ただし、自分の遺志で魔王を受け入れたため、レゾ=グレイワーズの時とは違い、精神は魔王であると同時にルーク本人でもある。当初は仮面とローブで正体を隠していた。
人間であっても魔王にダメージを与えられる特殊な空間を作り、リナとガウリイに戦いを挑む。当初は自分がルークであることを隠していたが、戦い方からガウリイに見抜かれる。直後にガウリイを気絶させ、リナと一騎討ちを演じることに。
彼の正体を知ったリナは戦いを続けることをためらい、なんとか説得しようとするがルークの意志は固く、結局戦いは続けられる。
最終的にはリナの「竜破斬」によって滅びる。通常であれば力を借りる対象であるルーク=シャブラニグドゥには竜破斬は通用しないのだが…。
リナ「あなた自身が、自分の滅びを望んでいたなら?」
ルークは自らの望みがミリーナの所に行きたかったことだと気付き、滅びていった。
戦いの後、リナはルークとミリーナのことを何も、フルネームすらも知らなかった事に気付き、泣いている。
なお、この戦いで魔法の増幅能力を持つ「魔王の血(デモン・ブラッド)の呪符(タリスマン)」を失ってしまったため、いくつかの魔法が使えなくなってしまい、その後の事件でリナが苦労する場面がある。