概要
スクルージ・マクダックとは、ディズニーキャラクターの一人。
ドナルドダックの伯父で世界一金持ちのアヒル。出生地はスコットランドとされる。
ドナルドはスクルージの妹であるホーテンス・マクダックの息子という関係である。
ドナルドとの外見の違いは服装や眼鏡もそうだが、目を鋭くさせていることが多いことからわかりやすい。若い頃はドナルドそっくりだが、昔から襟足の部分の羽毛が長い。
彼を主役としたTVシリーズ「ダックテイルズ(わんぱくダック夢冒険)」が有名であるが、そのデビューは意外にもカラーコミック作品である。
後の映像作品ではドナルドと共演する機会は案外少ないものの、コミックでは甥のドナルドとよく共演していた。また、2017年にアメリカで放送開始されたリブート版のダックテイルズではレギュラーとしてドナルドと共演している。
金持ちだけあって非常にお金を愛しており、良く言えば倹約家、悪く言えば筋金入りのドケチ。しかし10セントも惜しまない性格が彼を世界一の金持ちにしたとも言える。
そのケチさから彼を疎んじる者もいるが、下記の物語をきっかけにいざという時は金を惜しまない胆力も得ており、その本質を知る者からは慕われている。
ドナルドの伯父というだけあってか性格はやや気が短く、稀に無機物から酷い目に合わされることがある。
恋人がいるものの、お金を分けなければならないという理由で結婚はしていない。しかし結婚しそうになった相手は複数おり、ラブロマンスも描かれている。
名前の由来は、ディケンズ作『クリスマス・キャロル』のエビニーザー・スクルージ。『ミッキーのクリスマスキャロル』では、実際にエビニーザー役で出演している。
声優
原語版となるアメリカではダラス・マッケノン、ビル・トンプソンを経て、1983年の『ミッキーのクリスマスキャロル』からアラン・ヤングが担当。アランが老衰で死去(96歳)する直前の2016年までスクルージ役を精力的に演じ続けた。
その後は「ミッキーマウス!」ではジョン・カーサーに、ダックテイルズ(2017年版)ではデビッド・テナントに引き継がれた。
日本では当初バンダイ版の『クリスマスキャロル』において吉水慶が担当、後のわんぱくダック夢冒険では内海賢二が担当した。
販売元が移ると北村弘一に変更され、以降長らくスクルージの声として定着し、ダックテイル・ザ・ムービー(1990年公開、日本では2004年公開)など、現在知られる多くの映像作品で声を当てている。2007年の逝去後は伊井篤史に交代、しかし伊井は2016年度を持って降板し、現在は小形満が担当することとなった。