概要
西崎義展は曾てアニメ関連企業を多数手掛けていた。現存するのはエナジオのみである。
関連企業一覧
アニメーション・スタッフ・ルーム
1972年、虫プロ商事に在籍したメンバーを中心に設立。同年「海のトリトン」を製作し、それのみで解散した。
オフィス・アカデミー
1963年10月に設立。1968年 一旦解散。1972年に再設立、社長就任。『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』『ヤマトよ永遠に』等を製作するも、1982年夏に整理。
ウエスト・ケープ・コーポレーション
1977年12月9日に設立し、1982年以降はオフィス・アカデミーに代わって西崎の活動の拠点となり、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの音楽などの著作権管理や出版物販売、アニメ映画の企画・制作などを行った。
『宇宙戦艦ヤマト完結編』(アニメーション製作は東映動画(現・東映アニメーション))、『オーディーン光子帆船スターライト』、『YAMATO2520』等のSFアニメ制作に加えて洋画の輸入と配給を行った。
1997年9月16日、会社および西崎個人に東京地方裁判所より破産が宣告される。負債額は48億3133万円。原因は不動産購入による借入金負担と新作の売上不振と報じられた。
アカデミー製作→東京動画
『宇宙戦艦ヤマト2』『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』『宇宙空母ブルーノア』『メーテルリンクの青い鳥』を製作。途中で「東京動画」に名を変えて、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』を製作したほか、東映本社の下請けとして『宇宙大帝ゴッドシグマ』『百獣王ゴライオン』の実制作も行った。1983年解散。
ジャパン・オーディオ・ビジュアル・ネットワーク
1984年11月設立。ウエスト・ケープ・コーポレーション、日本コロムビアを筆頭株主に、バンダイ、松竹、徳間書店社長徳間康快が出資。代表取締役を務める。
映画の製作、ビデオの製作・販売を行う。1987年、実写映画「パッセンジャー 過ぎ去りし日」を製作。1988年、倒産した大手ビデオレンタルチェーン童夢の営業を引き継ぐ。
1991年6月27日、東京地方裁判所に特別清算を申し立て、倒産。負債総額は約77億円。日本コロムビアが資金を引き上げたことが原因。レンタルビデオショップとカラオケボックスへの投資で資金繰りが悪化していた。
エナジオ
2001年設立。西崎が生前最後に設立した会社で、唯一現存するウエスト・ケープ・コーポレーションの後継企業である。宇宙戦艦ヤマトの版権管理が主な役割で、2009年公開の「宇宙戦艦ヤマト復活篇」のみ製作。
西崎の没後、婿養子が引き継いでおり、他社製作の宇宙戦艦ヤマト2199や宇宙戦艦ヤマト2202の著作権も関係している。
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