大勲位とは、日本の勲等である。大勲位を持つ勲章は菊花章のみであるため、大勲位とは菊花章のことを指すことがある。
また、大勲位を授与される人物は極めて少ないため、それを帯びる人物のあだ名になることがある。平成時代には天皇・皇族を除く日本国民で大勲位を持つ存命中の人物は中曽根康弘氏ただ一人であったため、氏のニックネームの一つとしてしばしば使用されていた。中曽根元首相は令和元年の死後に大勲位菊花章の頸飾並びに従一位の位階を追贈された。余談ながら、それにちなんで中曽根氏の息子である中曽根弘文参議院議員は郵政民営化で国会が荒れていた時期には「大勲位の息子という以外何の取り柄もない人物」という意味で「小勲位」と揶揄されたことがある。
かつては、勲十二等まであった勲等の最上位に位置した。しかしそれより下位の勲一等以下は廃止されてしまい(勲章自体は残る)、大勲位も菊花章の頭につけられる語としてのみ運用されている。