オッケルイペ

おっけるいぺ

アイヌの伝承に登場する屁をひる姿が見えない妖怪。

概要

アイヌ民族の伝承に登場する妖怪で、名前の意味は「放屁する化け物」といった意味である。

この妖怪は家の中に一人でいるもののところに現れ、炉の中で「ポァ」と大きな屁をひる。

そして家の中を移動しながら次々と「ポァ」「ポァ」「ポァ」と住人が臭いで我慢ができなくなるまで屁をひりつづけるといわれる。

はた迷惑な妖怪であるが、他人の屁には弱いらしく住人が屁を「ポァ」とひり返すと恐れ入って退散していく。

もし屁が出ない場合は口で「ポァ」と真似をするだけで良い。

アイヌの若者に化けることもでき、あるとき川の上で盛大に屁をひってしまい、乗せてもらった舟を壊してしまったことがあった。

その後も同じように舟に乗ろうとしたが、乗り手が同じであったために殴り倒され、正体の黒狐の姿を現したという。

※メイン画像も

御大は屁の話が大好きなので、アイヌの家の中で屁をひる子供のような妖怪画が描かれている。