もしかして
ベテルギウス
太陽系から約642光年の距離にある恒星。オリオン座に2つある一等星の1つ(もう1つはリゲル)。
リゲルとは異なり、星の色は赤である。既知の最大の恒星ではないが、比較的に太陽系から近いので地球からの見かけの大きさ(視直径)が太陽を除いて全天で最も大きく、大型望遠鏡では特徴的ないびつな形状がわかるほどである。
誕生してまだ1000万年しか経っていない若い星だが、質量の大きな恒星ほど寿命が短いので、ベテルギウスも星の寿命的にはもう終幕に近づいていて、(天文学的スケールで)近いうちに超新星爆発して消滅するものと思われる。
明るさが不規則に変化する変光星であり、その中でも星自体の形状が変化する脈動変光星に分類される。直径が非常に大きく、ベテルギウスを太陽系の中心に置いたとすると、火星軌道を大きく超え、木星軌道付近まで達する。
なお、ベテルギウスが普通の恒星のような球形ではなくいびつな形状をしているのは、膨張によりそれ自身の重力(質量は太陽の約20倍)によって自らの形を保つことができなくなったためである。