概要
2001年「ラビングデッド」で第51回天下一漫画賞審査員特別賞受賞。
2004年「魔人探偵脳噛ネウロ」で第12回十二傑新人漫画賞に準入選し漫画家デビュー。
同作品は4年半に渡ってジャンプに連載され、アニメ化もされるなどの人気作品となった。
2009年に連載は終了。同年にはジャンプスクエアで読みきり「離婚調停」を発表した。
そして2011年にジャンプNEXTで新作「東京デパート戦争物語体験記」を発表する。
作風
イラストレーター・石原豪人に影響を受けた毒のある画風、遠近法を故意に崩したパース取り、そしてそのような画面構成に引けをとらない、独自の世界観とキャラクターを扱う、ジャンプ作家の中でも際立ってアクの強い作風を持つ異能の漫画家。極めてオリジナリティーの強い作品を描くが、本人曰く、「トリッキーなことをやるのはベタを光らせるため」とのことで、根っこを見てみれば非常にジャンプらしい作品として成立している。
長期の伏線を終盤で回収するなど、物語構成の巧みさも大きな特徴。最終巻のあとがきでは、連載をスタートするときに、「商品として責任のある終わらせ方」を目標とし、1巻、2巻、3巻、7巻、10巻、20巻と連載終了に至るまでのあらゆるパターンを考え、あらかじめいくつものプランを練っていたことを明かした。「終わり」とその過程を重視する姿勢はジャンプ作家の中ではかなり珍しく、ジャンプ編集部においても、あれほど綺麗に終わらせられた作品も珍しい、と高く評価されている。
人物
・趣味は食べることで、この意欲はネウロや弥子などの設定にも色濃く受け継がれている。「カキフライは美しい」「人間は理論上では牛乳とホウレンソウだけで生きていける」など、ファンの間で語り草となった名言も多数。
・ジャンプ作家の村田雄介とは親しい間柄で、彼の連載「ヘタッピ漫画研究所R」でも何度か登場。「パースにはこだわらないほうがいい」「自分が興味のあるテーマだとそれが好きな人にしか伝わらない」など、独自の作品論を語っている。
・読者を「お客様」と呼び、漫画を「商品」として第一に考えるなど、作品の執筆を商業として強くとらえている。
・影響を与えた作品は、とインタビューで訊かれた際に「自分はフィクションよりむしろ現実的なソースに影響を受ける」という旨を語っている。4年半ぶりのオフ期間である現在は、かなりの経験オタクになっているとのこと。
・連載前は「ボボボーボ・ボーボボ」の澤井啓夫の元でアシスタントをしていた。まさに「この師匠にしてこの弟子あり」。
・自画像は、眼球から顔を出しているマスコットキャラ。ジャンプフェスタなどを除き、顔出しなどはあまり行っていなかったが、ネウロ最終巻において鏡越しの素顔を披露した。かなりイケメン。