概要
すべての魔物の中でも「地上の王者」と称される最強クラスの種族。
頑健な肉体に鉄をも切り裂く鉤爪を備え、その口から放たれる炎のブレスは全てのものを焼き払う。
知能も高く、魔法を習得した個体も存在する。
このように圧倒的な力を持つ存在であり、人間には言うまでも無く、他の魔物への態度すら高慢、高圧的な性格をしている（あくまでも基本的に、なので、そうでない性格の個体も一応存在する）。
貴金属や宝石、珍しい魔法道具などの財宝を好み、そうした「宝物」を自らの住処に集める習性がある。
しかし、彼女達も魔王の魔力の影響を受けた魔物娘である事には変わりなく、人間を傷つける事を嫌い、気に入った男性については最も大切な「宝物」として扱う。要するにツンデレ。
最高位の魔物としての強大な力により、魔王が代替わりする以前の形態（要するに他のファンタジー作品などで一般的にイメージされるドラゴンの姿）を取ることもできる。
公式作品では、魔物が人間を誘惑し人間の男性を伴侶とする魔物娘へと変化する以前から、人間がドラゴンやその近縁種に当たる魔物との間に独自の共存体制を築いてきた「ドラゴニア皇国」という国家の存在が語られており、『ワールドガイド外伝1 ドラゴニア』ではその国の歴史や文化が題材となっている。同書では、「本来の姿に戻れるドラゴン属」の魔物娘に騎乗して戦う（？）「竜騎士」の存在も明らかとなった。
ドラゴンの個体
デオノーラ
初出は『ワールドガイド外伝1 ドラゴニア』。
竜皇国ドラゴニアを統べる「赤竜女王」にして、ドラゴン属最強の火竜。
旧魔王時代はドラゴンの中でも特段に気性が荒く、絶大な力を誇るレッドドラゴンに分類され、彼女はその一体であった。
現魔王との衝突を経て魔物娘となり、意固地だった自分を顧みながら、魔物娘たちのために積極的に動くようになる。
魔物娘としてのドラゴンの性格も手伝ってか、国を治める者としての矜持と責任感は良くも悪くも強い。
ちなみにデオノーラの名は魔王から直接賜ったもので、自身を『魔王の娘』とする誇りにして最高の贈り物だという。
