概要
妙義ナイトキッズのNo.2で、群馬エリアのダウンヒル最速を名乗って憚らない自信家である。事実チーム内において、下りで彼に喰らいついていけるのはリーダーの中里ぐらいである。
ラフなバトルを好み、勝つ為には危険な手段もいとわない。そのやり方を嫌う中里とは、チーム内で反目し合っている。
インパクトブルーの沙雪とは小・中学校が同じで家も近所の幼馴染という設定があり、アニメやゲームなどでは絡みがある。
搭乗車はEG6シビックSiR-II。左足ブレーキを会得しており、FF遣いとしては相当なレベルとされている。
FRを目の仇にしており、池谷のシルビアを「情けないほど不安定だねぇ、FRってやつは」と嘲笑している。しかし「世界最高のエンジンメーカーホンダ」や「オレだってなー、ホンダがFR作ってくれりゃ乗りかえるよ」といった台詞から、FF信者というよりはホンダ信者であること・内心FRが羨ましいと思っていることが伺える。
あれ?ホンダのFRならS2000があるんじゃね?と思われた方は鋭いが、S2000は1998年に正式発表で、連載時の1996年にはまだ登場していなかった。最後に登場した2013年の最終話でもEG6のままであるが、時系列の関係でこの時もまだ発売されていないものと思われる。なおOVA版では「ほしいけどさー、ビンボーなんだよオレ」と言っている。
作中の活躍
中里が「秋名のハチロク」こと藤原拓海に敗れたと知り、中里の失脚を目論んで拓海の撃破を目論む。
秋名でハチロクを探しに走り込んでいる最中、池谷のシルビアのリアにぶつけてクラッシュ寸前に追い込んだ。その後ドリフトを練習していた池谷たちの前に再び現れ、池谷のプライドを傷つけるような言葉で挑発した。
なおアニメ版では、デート帰りのイツキのレビンにバトルを仕掛け、池谷と同様の手口で(クルマも恋も)クラッシュへと追い込み拓海の怒りを買っている。
先輩を傷つけられて怒りに燃える拓海に、自身が得意とする『ガムテープデスマッチ』を仕掛ける(詳細は当該記事を参照のこと)。
初めは思うようにカウンターを当てられずに苦戦していた拓海だが、バトルの最中に極力カウンターを当てないほうが早く走れる事に気付く。
短時間でコツを掴んだ拓海に脅威を感じ、ここでもバンパープッシュを仕掛けて拓海をスピンさせるが、偶然の360度ターンで見事難を逃れられて驚愕する羽目に。これが裏目に出て、ブチ切れた拓海に追い上げられていく。
このままでは自分から仕掛けたバトルに負けて、チーム内で笑い者になってしまう事が許せず、最後はダブルクラッシュを狙おうとするが速い突っ込みによってかわされ、自爆する形で単独クラッシュ。右手を固定していたためキックバックで右手首を負傷し、後から駆け付けた池谷達に病院に運ばれた。
ちなみに勝負前に「負けたら地べたに手をついてあやまってやってもいいけどなァ」と嘯いているが、負けて地べたに手がつけなくなったという皮肉な結果に終わっている。
傷ついた愛車を見て涙を滲ませたり、本来恨まれても仕方のないはずの池谷から向けられた善意に素直に感謝したり、さらに拓海の技術を嬉しそうに褒めちぎる(中里談)など、バトル後は憑き物が落ちたかのように元来のダーティさは息を潜めるようになった。
中里とも仲が悪いように振る舞っているものの、徐々に関係は軟化している様子。