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ガムテープデスマッチ

がむてーぷですまっち

ガムテープデスマッチとは、本来の定義では「ガムテープで右手(おそらく左ハンドル車の場合は左手となるものと思われる)をステアリングホイールに縛り付けたまま行うレース」のことである。
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頭文字D』におけるガムテープデスマッチ編集

妙義ナイトキッズのNo.2である庄司慎吾が得意とする特殊ルール。


やり方はステアリングに右手をガムテープで固定するだけである。

ステアリングが左右いずれにも180°程度までしか切れない(=ステアリングではほぼ曲がれない)ため、クルマはドリフトで曲げるしかなく、ステアリングはあくまでドリフトのきっかけにしか使えず、さらにはカウンターをロクに切ることもできないので軌道の修正が非常に難しい。

もしアンダーステアが出てしまっても、サイドブレーキでリアを滑らせればなんとかなるかもしれない。問題はオーバーステアで、FF(前輪駆動車。本作中の車種で言えばシビックインテグラなど)ならアクセルを踏み込めば解消できる(FFなら加速でフロントタイヤの荷重を抜いてオーバーステアを解消できる)が、FR後輪駆動車。ハチロクFD3Sなど)なら修正する手は無い。つまりFRだけが一方的に不利になるルールなのである。

ただし慎吾も「山のように練習した」と言っている通り、FFだからといって簡単にできるわけではないので注意


このルールの難しさを理解せずに最初のコーナーに突っ込んだ藤原拓海は、慎吾の目論見通りカウンターを切れない危機に陥ったが、咄嗟にホールド性の低いノーマルシートと三点式シートベルトに助けられ、身体ごと腕を沈ませて手首を痛めつつもなんとかステアリングを切り足して危機を脱した。

その後すぐにコツを掴み、「むしろステアリングを極力切らない方が速い」と理解して本来の速さを取り戻し、逆に慎吾が焦る羽目になり、ダブルクラッシュによる相討ちで終わらせようとしたが、逆に自分がクラッシュして右手まで負傷するという自業自得な結果に終わった。そればかりか、それまで拓海の弱点だった、ターンイン直後のカウンターステアの舵角が大きかった事が解消され、後のvsインパクトブルー戦やvs高橋涼介戦で活きる事になる。

なお、TVアニメ版に於いては文太が現役時代に本ルールを経験した事があると発言し、文太の現役時代に共に走っていた店長も数あるハンデの中ではこれが特に危険なルールだったと回想していた。

他には高橋啓介も拓海がガムテープデスマッチをするのが分かった際に激しく動揺していた(TVアニメ版ではバトルまでに日数が空いていたので高橋兄弟にもバトルの情報が伝わっておりギャラリーに出向いていた)。


後の原作第二部に登場する『ゴッドアーム』こと城島俊也戦では、左手をステアリングに触れずに走る『ワンハンドステア』というガムテープデスマッチに類似した走法が登場し、拓海を実質敗北にまで追い込んだ。これは全ての状況を支配下においているという絶対の自信の元に完成された超効率化走法である。

この走法を紹介する時原作では説明文で、アニメFourth Stageでは涼介の解説によりガムテープデスマッチの件が触れられた。

なお原作第一部で慎吾は「ホンダがFR作ってくれりゃ乗りかえる」と発言していたが、類似した走法を得意とする城島がホンダ製FRのS2000を駆っているという不思議な縁がある(慎吾はS2000発売後に描かれた外伝『インパクトブルーの彼方に…』で幼なじみの沙雪にS2000を買うのか聞かれていたが「金が無いから買えない」と返している)。


他作品における描写編集

超速伝説ミッドナイトチェイサー」の場合


香港映画「超速伝説ミッドナイトチェイサー」でもガムテープデスマッチを行うシーンがある。しかしこの時は主人公(スカイ)陣営でバトルを受けたのはスカイ本人ではなくメインヒロイン、リョンチーの兄でメカニック役のパディだった。

チェイエ(元々スカイ陣営だったがライバル、タンフン側に寝返った)は「(タイに行った)スカイが帰ってくるのを待て」と制止を試みるモノの、結局パディはバトルを受けてしまう。だが結果としてパディの黄色いランエボ(Ⅲ?)は大破、パディ自身も死んでしまった。

尚、本作ではスタート時を除いてガムテープデスマッチのバトル描写はないのでご留意頂きたい。


関連タグ編集

頭文字D 庄司慎吾 妙義ナイトキッズ

城島俊也

ガムテ


余談編集

現実の世界では『ドリキン』こと土屋圭市もTVアニメ版第一期放送中に制作された特別番組『頭文字D エキサイトバトルスペシャル』内の企画でこれに挑戦。ぶっつけ本番で見事2つのヘアピンをクリアし、拓海の技が不可能でないことを証明した。但しこれは峠と違って広く対向車も来ないサーキット上であったという点は考慮すべきである。

また難なくクリアした土屋すら開口一番「いやこれ大変!」「これね、むっちゃくちゃ難しい!」と零しており、常人では到底届かない境地なのは間違いない。

番組内ナレーションの通り、これはプロドライバー、ひいてはドリキンだからこそ為し得た偉業なので決して趣味レベルで真似などしてはならない。


「頭文字D」の二次創作同人誌同人ゲーム作品「電車でD」では京津線併用軌道デスマッチとして登場した。京津三条駅蹴上駅間の併用軌道区間を路盤を裏返す形で復元して旧線でバトルしたが地雷やコミケ徹夜組などの罠が仕掛けられていた。原典同様ダブルクラッシュによる相討ちで終わらせようとしたが、逆に自分がクラッシュして琵琶湖に突っ込むという自業自得な結果に終わった

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