作品解説
「東方夢狭間」は、『星のカービィ』の登場人物が『東方project』の幻想郷に幻想入りする作品である。テーマは、「幻想郷とプププランドの融合」(ニコニコ動画版第一話説明文より引用)。
基本はかべろくん氏の絵柄も相まってほのぼのとした作風だが、メタ発言やスペシャルページを彷彿とさせる説明モノローグを始めとしたネタが仕込まれていたり、(特に物語の終盤には)熱かったり泣けたりする展開があったりする。また、かべろくん氏が2016年にうごくメモ帳3Dに投稿した夢の泉の物語と星のカービィ64のコミカライズの設定が使われている。
本編は完結済みであるが、現在後日談である外伝が5話投稿されている。
YouTubeとニコニコ動画で投稿されているが、ニコニコ動画ではかべろくん氏の投稿上限数に達してしまい、視聴可能なのは本編のみとなっている。
あらすじ
マホロアに幻想郷への招待状をもらったカービィと仲間達。一人ハブかれたマルクの攻撃によりスキマに投げ出されてしまう。しかし、その時マホロアは一人不敵な笑みを浮かべていた…。
ところ変わって、ここは幻想郷。この地では今、ハザマと呼ばれる空間に襲われる『狭間異変』なる異変が起きていた…。
登場人物
プププランドからの訪問者
○カービィ
ご存知、楽園の素敵な勇者。…ん?
コピー能力によって性格が変わる(例:カッターならクールで毒舌となる)かべろくん氏独自の設定(前述の『夢の泉』から受け継がれている)。今作ではそのコピー能力により、幻想郷の住民達の存在意義の消滅を危ぶまれてしまう…。
○ワドルディ
普通のツッコミ使い…あれ?
二つ名の通り、登場シーンの大半はツッコミ。一人称が「オイラ」で語尾に「〜ッス」を付ける。
食べられる運命にあるらしい。
また、終盤ではワドルディ無双が起こる。
○デデデ大王
永遠に気高い青き大王。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、慰安旅行として部下達と共に参加する。
紅魔館に訪れるが、美鈴が余計なことを言ったためにレミリア率いる紅魔館の勢力と衝突する。
凄まじい顔芸を見せたり、難しい話を解説したり、ネタ的にもガチ的にも大活躍。
○メタナイト
安心端麗の騎士。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、メイスナイトと共に参加する。
原作や小説版通り真面目な性格だが、ノリの良い部分があり、ぶっちゃけカービィ勢でネタ発言がトップレベルに多い。しかし決める時は決めるし、白玉楼に訪れた際には鋭い眼光を覗かせていたりする。
○タランザ
最後のフロラルドマスター。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、参加する。幻想郷のことを知っており、興味があったらしい。やることなすこと裏目に出まくる不運大王。しかし彼もまたやる時はやる男。
自身の一族を侮辱した者、主人の異変に気付かない従者には容赦がない。
○マルク
夢願う星の魔法使い。
一人だけマホロアから招待されず、腹いせに幻想郷ツアーの参加者達をスキマに落とし、自身もマホロアに殴られて幻想入りする。13話の台詞から察するに、ソウル化を経験している。
守矢神社を訪れた際、神を名乗る存在について「くだらねぇ。つまらねえ。」と言っていたが…。
○バンダナワドルディ
悪魔でもないし妹でもない。
デデデと共に幻想郷ツアーに参加する。ちなみに大王不在時は彼が指揮を執る。
マルクにスキマへ落とされた後、紅魔館に迷い込んだが、その際フランに人形と間違われてしまう。
レミリアがフランを閉じ込めたのは「暴走する妹を見たくない」ではないかと推測する。
○クラッコ
隻眼の雷雲(東方夢狭間での二つ名はなし)。
デデデにトランクに入れられて幻想郷ツアーに参加する。体の中にはデデデの部下達が入れられている。その中にはアドレーヌの姿も…。一人称は「俺」。
紅魔館に訪れた際、咲夜と対決をするが、あまりにも意外な理由で敗北する。
○メイスナイト
メタナイツの一人(東方夢狭間での二つ名はなし。本人も残念がっていた)。
主人であるメタナイトと共に幻想郷ツアーに参加する。
原作通り高い生命力と耐久力を誇るが、それが災いしてか扱いが悪い。
白玉楼に訪れた際、幽々子に惚れて求婚する。
幻想郷の住民
○博麗霊夢
お馴染み、楽園の素敵な巫女。
焼き芋を楽しんでいたらマルクとカービィに博麗神社を破壊される。その後、ハザマによりハザマ化してしまうが、目つきが悪い。
中盤、殺意の波動に目覚めるが…。
○霧雨魔理沙
普通の魔法使い。登場当初からハザマ化していた。
迷いの森で倒れていたワドルディを晩のおか…助ける。
中盤、元の姿に戻り、霊夢の助けになると意気込んでいたが…。
霊夢の一番の理解者でありたい、とのこと。(メタナイト曰く「あら〜」)