演:遠藤真人
概要
大津馬中学3年の男子生徒。主人公・野咲春花の同級生で、彼女をいじめるグループの一員。眼鏡をかけた肥満体の少年で、自身の冴えない容姿に劣等感を抱いている。
実家は非常に裕福。両親から溺愛されており、欲しいものは何でも買ってもらえることを良いことに、ボーガンやエアガンなどの武器の収集と改造を趣味にしている。
同じくいじめっ子の真宮裕明とは仲の良い友人同士で、彼に改造した武器を譲っていた。
小説版では親に頼んで家の庭にプレハブ小屋を立ててもらい、そこを彼との秘密基地にして、集めた武器を隠している。
その一方で、武器の扱い自体は素人で、真宮からも酷評されており、小説版でも地の文で「白兵戦においても無能」と書かれていた。
春花に一目惚れしており、彼女に好意を抱いている(彼女のことを「美しすぎて、クラスの環境に毒」、「枯れた畑に突然変異で咲いた一輪の可憐な花」と評していた)。
しかし春花が相場晄と仲良くなったことで、好意が憎悪へと変わり、更に彼女を手に入れられない自身へのコンプレックスも重なったことで、いじめに加担するようになった。春花への執着はまさにストーカーのそれである。
また仲間内では冷静な方だが、真宮同様に残虐非道な本性を持ち、春花の家族の殺害も娯楽としか捉えていなかった(真宮によると、春花の家族の殺害時に祥子を強姦しようともしたらしいが、池川本人はでたらめだと強く否定しており、映画版において強姦するそぶりを見せていないこともあり、春花を挑発するための出任せの可能性もある)。
ここからはネタバレになります
僕なんかじゃ、手の届かない存在だとわかってた・・・
・・・もどかしくて くやしくて 憎らしかったよ・・・・・・・・・
手に入らないのなら いっそキミの存在を消してしまいたいと思ってた・・・!!
ま・・・まったく真宮のヤツはヒドイよ・・・!!
キミの妹を犯そうとしたなんてデタラメ・・・信じられないよな!!
僕を拒絶したこと・・・後悔してよ・・・・・・っ!!
久賀の行方不明を受けて、真宮と共に春花の闇討ちを計画(春花を殺したいというのは兼ねてからの願望だった模様)。
追い込んだ林道で春花への歪んだ愛情と執着ぶりを露わにして彼女にのし掛かるが、キッチンバサミ(実写映画版ではペンチ)で鼻を切り裂かれた上、真宮の誤射したボーガンの矢に当たり、発狂。
真宮を春花と思い込んで「のざきくんすきだあああ」と叫びながら襲いかかり、蹴られて脳味噌が飛び出したことが即死レベルの致命傷となり、無残な死を迎えた。
春花の復讐の六人目の犠牲者。遺体は物語の終盤で回収された。
友人だと思っていた相手に裏切られたこと、一方的かつ偏執的な愛情を鬱屈させていた彼が、死の間際に彼女への想いを打ち明ける最後は皮肉極まりないと言える。
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関連人物
相場晄:池川の恋敵。容姿も性格も敵わない存在。しかし、ある一点では彼と共通する部分を持つ・・・