杖刀偶磨弓
じょうとうぐうまゆみ
概要
種族 | 埴輪 |
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二つ名 | 埴輪兵長 |
能力 | 忠誠心がそのまま強さになる程度の能力 |
登場作品 | 東方鬼形獣(5面中ボス・5面ボス) |
テーマ曲 | セラミックスの杖刀人 |
杖刀偶磨弓とは東方鬼形獣5面ボスとして初登場したキャラクター。
埴安神袿姫により造られ、畜生界の埴輪達の軍、埴輪兵団の長を務めている。
剣術・弓術・騎馬などに長けており戦闘能力は極めて高く、休息も必要としないため肉体を持たない動物霊や人間霊に対しては最強であった。
外見
古代日本の鎧の一形態であり、小さな鉄板(小礼)を紐で綴じあわせて作ったた「挂甲」を身に纏い、両腕に籠手を装着し、「踊る埴輪」の形をした「杖刀」(仕込刀)を携えている。首もとにも踊る埴輪の形をした小さな装飾品が確認できる。
元ネタ
モデルは「挂甲の武人」の名で知られる国宝「埴輪武装男子立像」と見られる。この武人埴輪は群馬県太田市飯塚町で出土したもので、古墳時代後期の6世紀に製作されたものとされる。太田市は東国最大の前方後円墳である太田天神山古墳のある町で、前橋市と共に上毛野国造(かみつけぬのくにのみやつこ)の支配領域であった。また上毛野国造の分家に下毛野国造(しもつけぬのくにのみやつこ、栃木県中部・南部)があり、西行寺幽々子を輩出したと見られる佐藤氏は、この国造後裔の下毛野川内朝臣から出た一族とする説がある。
テーマ曲に「セラミックスの杖刀人」とあるが、この「杖刀人」(はせつかべ、たちわき)は古代における武官の役職名と見られ、武人埴輪が出土した太田市より南の埼玉県行田市にある稲荷山古墳から出土した鉄剣の銘文に杖刀人と見える。乎獲居臣(をわけのおみ、小別臣?)の一族が代々この杖刀人の長として天皇に仕え、乎獲居臣は獲加多支鹵大王(わかたけるのおおきみ)に仕えていたとされる。
なお「磨弓」の名前について、作者本人が「おーい!はに丸」が好きであったとコメントしていることから、はに丸の声を担当した田中真弓から取られたものと見ることができる。