概要
昔からのヒロイン、インデックスや御坂美琴を押しのけ、ファンの間では1つの波を起こすほどの人気を出している。その主な理由は、
- 上条とオティヌスの2人だけで過ごした圧倒的な時間。数千億もの世界を上条に体験させて絶望に陥れ、その行為すらもループしているため数千億~兆くらいの年月には達すると見られている。
- かつて敵だったオティヌスに手を差し伸べ、世界中を敵にしてでも彼女の命と笑顔のために、たった1人で唯一の理解者として右手を握って立ち上がった上条、という構図
基本的にオティヌスは上条のことを『理解者』『人間』と呼び、互いが互いに全幅の信頼を寄せている。
新約中盤~後半、さらにコラボ作品でも理解者・相棒役としての関係が強調されており、上オティは読者から「殿堂入り」「熟年夫婦」と称される程の鉄板カップリングとなった。
新約10巻のデレ
やはり長い年月を過ごした仲。上条を心底信頼しており、お互いに庇いながらも目的地を目指す2人は、正に『理解者』と言える。
上条とは喧嘩になった事もあるが随分と可愛いもので、上条が脱臼した際は治したり、地理的な知識を披露したりと中々上条の役に立っていたりもした。
そして、オティヌスが頬を緩めたシーンはやはり感慨深い。上条のパン屋だろうが、花屋だろうが好きな物になればいいという言葉に対し、オティヌスはなりたいものを理解者の上条にさえ口にしなかったのは、気になった人も多いのではないだろうか。
拒絶
新約10巻において、上条当麻は本当に世界の全てを敵に回した。ローマ正教実質20億人、世界の警察(アメリカ)、学園都市の超能力者、聖人クラス×4、近代魔術結社など、どれもこれも「幻想殺し」があるからどうにかなるや、といったレベルではない。
その中に完全に自力で撃退したと言える物が少なく、相手が手を抜いていたり「絡め手」を使った上での他力本願だったり、そもそも負けた事も何度かある。
(戦った相手については「オティヌス」の記事にて)
では自分のために傷つき、苦境に陥る上条を見たオティヌスは、果たしてそれをどう感じていたのか。いかに主神オーディンと言えども、オティヌスの本質は永遠に続く漆黒の迷宮に囚われた少女でしかない。
やはり上条が傷つく度に彼女の中には「自責から来る感情」が渦巻いていた。
自分は救われなくともいい。そうすれば上条だって傷つくことはない。
こうしてオティヌスは自身に対する救済からも、自身が背負うべき業にも背を向け、「消滅」を受け入れ始めた。
だが上条はその逃避を許さず、今一度だけ神に挑むように声を上げた。
もしも、あいつが自分が死んだ方が良いなんて思っているなら。
そんなくだらない考えで辛い道から逃げて、
上条当麻を救えるなんてとんだ勘違いをしているっていうなら
まずは、その幻想をぶち殺す!!!!!!
これは新約初のそげぶ宣言(※殴らない)となった。
何よりも、これまで燻っていた「上条当麻の復活」を象徴する台詞である。
この先はオティヌス記事のほうが詳しく説明されているのでそちらをどうぞ。
新約完結までの上オティ
※オティヌスも参照。
新約10巻後は魔神の力と元の器を完全に失っており(セルフコラボやバーチャロンコラボで明確化)、手乗りサイズにまで小さくなっている。彼女は世界から「幸せな世界を未来永劫で見続ける」優しい罰を突き付けられ、上条家の小さな居候となって慌ただしくも幸福な毎日を過ごす事に。
戦闘や精神的な面でも上条はオティヌスを頼りにしており、上条サイドでのお供(相棒)役は殆どオティヌスが“所定の右肩”に乗って担当している。ストーリーの構成上、新約20巻~新約22巻リバースでは殆ど付きっ切りで上条を補佐したくらいである。
端的に言うと公式(鎌池)=絶対的な上オティ最大手であり、オティヌスの出番の殆どが上オティの燃料と言っても差し支えない。
そんな中からここでは上オティ要素が特に強いシーンや会話を抜粋していく。流石に何気ない日常会話については、気になったら自分で確かめてほしい。
とあるヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情
既に件の記事で言及されているが、オティヌスは新約10巻後はセルフコラボ小説「とあるヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情」で先に再登場している。
「真なる外」(要は本編設定とは相容れない無限に連なる並列世界)から上条達を連れ戻そうとした際、メタァな理由でバードウェイと間違えられた事で拗ねたのか、オティヌスは上条に対して無言の圧力をかけていた。
「バードウェイ?」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
「わかった、オティヌスだな!!口調が似ているからビジュアルがないとわかりづらいんだってば」
「そこまで元気があるなら、もう二、三年は虚空を彷徨っていても問題はなさそうだな、と」
「無理でーす、色々と決壊しちゃいますってー!?」
なお新約10巻後はこれが初会話である。これを経て新約11巻で再登場し、新約12巻以降に本格的にレギュラー化する。
新約14巻-15巻
オティヌスは自身の弱さを改めて自覚して悩む上条に対し、どうしようもない悪党であった自分すらも救い出した「繋がる力がお前のとっておきの切り札なんだ」と諭す。ゆえに上条が求めるべきは暴力と言う切り離す力ではなく、「そういう暴力をも包み込める理性の力の方なんだよ」とも。
「……お前は本当に、俺の『理解者』なんだな」
「今さら何を言っている。定義の確認でもしたいのか?」
このように上オティが相互理解者というべき関係である事が強調されている。
合コンSS&新約18巻
ところでオティヌスは、本当に上条に対して微塵も恋愛感情を持ち合わせていないのだろうか?その答えは多少の志向性を帯びて示されている。
セルフコラボ小説の一つ『合コンやってみました。ただしオールスターで世界の危機ではあるけども』では、オティヌスに嫉妬心があることが明確化。さらに新約18巻で独占欲(?)もあることが明らかになった。
新約18巻でオティヌスと再合流した際、上条は他の女の匂いを漂わせていたらしい。さながら浮気調査のようだ…。
あとギャグ調だが上条にとって頼れる「オティえもん」扱いなのも合コンSS見逃せないポイント。無料で読めるのでこちらからどうぞ。
新約20巻~新約22巻リバース
イギリスを舞台にした新約最終盤では、オティヌスは囚われた上条を助けるために真っ先に上条のもとへ駆けつけて彼を救っている。
そこからは上記の通り、上条に付きっきりでサポート。オルソラ=アクィナスとの戦闘ではオティヌスを庇って上条が倒れてしまう。しかしその時にオティヌスが上条に投げ掛けた言葉が彼を再起させるに至る(オルソラの記事を参照)。
新約21巻ではギャグとシリアスを挟みつつスコットランド方面に向かうが、やはり付きっきりだった為、もはやこの巻の上条サイド自体が上オティ状態だったと言える(一部は上一や上アレ)。
リバースまででも有事の際もはや一緒にいるのが当然になってる事や、オティヌスの食蜂への毒舌っぷり(独占欲)は見逃せない。
創約以降の上オティ
創約1巻終盤、上条の言葉に応じて挿絵付きでオティヌスが登場。むしろ終盤まで登場しなかったのが不自然なくらいだが、序盤~中盤は禁書入門編のような話だった為、上条×妖精化オティヌスのような新約要素の塊はあえて伏せられていたのだろう。
とある魔術の禁書目録×アポカリプス・ウィッチ
鎌池の長編小説の一つ「アポカリプス・ウィッチ」とコラボした際、いつも通り上条&オティヌスのペアで登場。卵を割られた恨みで普通に戦闘になった。お相手は主人公の歌貝カルタとヒロインの水晶少女アイネ、雨脚マリカ。