概説
元々は医療機関でしか使用されていなかったが、医療用マスクや殺菌効果のある消毒液等の衛生用品がどこへ行っても品切れで入力困難な2020年3月下旬辺りから大手通販会社などから販売が開始される。
一般的なサージカルマスクよりも飛沫感染防止に特化した仕様になっている。
4月21日にANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)の羽田空港の職員が自作したことで話題になる。という訳でマスク入手困難な時期に呼びかけられた手作りマスク同様に文房具用品店でプラバンやクリアファイルを使用して自作が可能である。
それから間もなくして一般の店に流通した訳では無いが、コンビニ、病院、スーパーマーケットなど緊急事態宣言下においても営業をやむを得ずし続けないと生活に支障が出る業種はこのシールド同様に飛沫感染防止策としてレジ前に巨大な防護シールド(材質は透明なカーテンやプラスチックボードを使用)を張って営業するようになった。
また医療機関と一部の企業はこのフェイスシールド着用を義務付けている他、義務付けてなくても企業が従業員に配布をしている場合も少なくなく、学校にも配布されているが配布されているからと言って義務付けられているとは限らない。
広義で溶接工が使ってるマスク(通称「溶接マスク」)も顔面保護という役割ではフェイスシールドと言えるかもしれない
形状
基本的に上は額よりも上にあり、下は顎の下までで、横は耳を完全に覆えるものがフェイスシールドとして機能を果たせると言える。それにより目、鼻、口、頬、耳の保護を目的としている。
「大阪のおばちゃんが着けていて自転車で暴走している」という勝手なイメージでお馴染みの「フルフェイスサンバイザー」のように額に固定して顔面をプラスチック素材のような物を筒状に折り曲げて覆っているものから
帽子と併用してツバにカーテンのようにして取り付けてる物や
もはやヘルメットととしか言いようの無いものまで様々である。
一般向け用品は外出用を想定してのUVカットをうたっている物やカーテン状の物はくるくると折り畳むのが可能な物や洗って繰り返し使える物もある。
その一方で耐久、耐熱、耐アルコール性能も製品によって様々で、ある程度使ったらシールド部分は捨てて交換用の新しいシールドに替えて使用するようにしている使い捨て用品もある。
別にマスクしていなくても使用可能だが、マスクを着用の上での使用を想定している場合が多い(マスクの隙間を補うなど)。
飛沫感染防止には大いに役に立つのは明らかだが、いくら防塵を想定していても花粉症においては花粉が空気に乗って何処までも飛ぶので鼻と口の保護においては医療用マスクの方が優れている事に注意してほしい。