封蝋とは、不用意に開いてはいけないものにきちんと封が成されていることを示すためのものである。
一般的には、手紙(書簡)を入れた封筒の綴じ口に施されるものが知られる。
このほか、ワインなど洋酒の瓶の口にも封蝋が施されることがあり、その瓶がまだ口を切られていないことを示すものとなっている。
現代ではいずれの利用法でもほとんど用いられないが、まれに高級感を演出する目的で使用されることがある。
手紙を出すときの封蝋の使い方
※現代の郵便システムでは、ほかの郵便物とこすれ合うことで封蝋が欠けて落ちやすいため、封蝋で封をしたものを郵送することはお勧めできません。個人的に手渡したりするものに用いましょう。
- 手紙を書き、封筒に入れる。封筒の口を折って閉じる。
- 封蝋の蝋をろうそくなどの火であぶり、溶かす。
- 封筒のふたの綴じ目に溶けた蝋を必要な量だけ垂らす。
- 固まる前に上から印璽・印章を押して型を付ける。