「姉さんは元気そうに見えるけどこのまま放っておいたらあとわずかしか生きられないんだ!何と言われようと俺は姉さんを助ける!俺がやるしかないんだ!」
CV:辻本祐樹
概要
全ての住民が歌好きだというマイク星出身のアリエナイザー。
普段は人間に変身し、姉のマイク星人テレサとアパートで平凡に暮らしていた。
幼い頃宇宙船の事故で両親と死別し、テレサと二人きりで暮らし猛勉強の末若くして医者となったが、自分をずっと支えてくれたテレサが宇宙放射線の強い鉱山惑星ガイガミュラでの重労働の結果不治の病に侵されあとわずかしか生きられなくなった事を知る。
そしてクロードは特効薬を作ろうと青い花を人間の体に咲かせるという人体実験を繰り返し、7つの惑星で特定の栄養素を抜き取り数十人を殺害したアリエナイザーとなった。
実験の結果、地球の若い女性が最適な物質を持っている事が解ると青い花を次々と咲かせて栄養素を抜き取って殺害。
だが遺留品から犯行が露見し、姉の恋人であるデカブルー/ホージーに追及され「7つの惑星において人体実験を重ね数十人を殺害した罪」でデリート判決を受けたが隙を見て逃亡。
出会いがしらの女子高生に触手を伸ばし、青い花を植え付けようとしたが後ろからホージーに銃殺された。
その後、姉テレサは弟の罪を懺悔するため、出家した。
ちなみにマイク星人は水分があれば頭の触手から種子を出して花を咲かせる能力を持つ為、『花咲か爺さん』のおとぎ話はマイク星にはないらしい。
名前の由来は救急戦隊ゴーゴーファイブで巽世界を演じたマイク眞木氏のご子息真木蔵人氏から。
余談
東映刑事ドラマの代表作の一つを彷彿とさせる彼ら姉弟の悲劇性を強調するためか、前述の通り巨大戦には雪崩れ込まず、恒例の「ジャッジメント」の描写も普段のマンガチックとさえ言えるものではなく「横断歩道の信号が青から赤に切り替わる」という比喩表現的な描写になっていた。
アリエナイザーは同情しようもない極悪人が多数であり、クロードも大勢の善良なエイリアンたちを手にかけた時点で救いようはない。だが姉一人の命を救うために数十人を死に追いやったという経緯はなんともやるせない。
通常、スペシャルポリスによるデリートはアリエナイザーを一片の細胞すら残さずに消滅させるのだが、今回ホージーによって射殺されたクロードは死体が残っていた。恐らく彼の事情を知ったホージーがクロードへの最期の慈悲として、テレサが彼の最期を看取るチャンスが存在するようにしたのだろう。あえて死体を(最終的に処分or自然消滅するにしても少なくとも一時的に)残す形でデリートを行ったのかもしれない。
怪奇大作戦第5話『死神の子守唄』にエピソード内容が類似している。