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ベロボーグの編集履歴

2020-06-09 15:56:49 バージョン

ベロボーグ

べろぼーぐ

ベロボーグとは、スラヴ神話に登場する神チェルノボグと対なる存在として想定されている神の名称である。

概要

スラヴ神話に登場する。とされている善神で日本ではベロボグとも表記される。

「白い神」という意味の名を持つ太陽神で、昼と幸運、生を司り、「黒の神」と呼ばれるチェルノボーグと対立する存在であるという。ただし、対として位置づけられることの多いチェルノボグと異なり、古い資料における出典は確認されていない。


12世紀のサクソン人キリスト教司祭、ボーザウのヘルモールトは当時の西スラヴの民の文化について自著『クロニカ・スラヴォルム(スラヴ人年代記)』に記録した。

そこでスラヴ人の独特な慣習として、円陣を組み、その中でゴブレットを渡していく、という作法があげられている。全ての良い事を善の神に対して褒め称え、全ての悪い事を悪の神に対して呪うためであるという。

この箇所において、悪の神についてZherneboh(チェルノボグ)の名があげられる。が、善の神のほうの名については記されていない。ベロボーグとはチェルノボグの語義(「黒い神」)から対なる神の名称として想定されたものである。


チェコのBělbožice、ウクライナのBilobozhnytsia、ポーランドのBialobozeといった地名はこの神名が実際に存在していた傍証とされた。ドイツ東部のラウジッツにはBilebohやCzornebohという地名があり、こちらはチェルノボグに対応するものとみなされた。


関連項目

チェルノボーグ 太陽神  スラヴ神話

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