THEHAG
ざはぐ
概要
本名は「リサ・シャーウッド」。HUGじゃない。HAGである。
NURSEに次ぐ女の子枠…だが出てきたのはガリガリミイラのアマゾネスである。被食と飢餓によってその肉体は骨と皮だけのような痩せこけた見た目となり、ロクでもない場所に拘束されてたためか皮膚も灰色に汚れきっている。右腕と左腕がアンバランスだがこれは取れた右腕をその辺にいた死骸から奪って付けたものであるため。常に飢えと渇きに苛まれる彼女は右腕で切り取った生存者の肉と血を美味しそうに味わう。被害者でもあり加害者でもあるという点はNURSEに通じる所があるかもしれない。元々はおまじない好きの少女だったが今では見る影もなく、自身の飢えを満たすために生存者を狩り殺すための武器としておまじないを濫用する鬼女と化している。
住処は「淀みの沼」。彼女の実家ではなく件の犯行現場。難破船が真ん中に鎮座している湿地帯であり、そこから大勢の死骸が見つかったが、肉と皮がはがされていたのだという。非常に入り組んだ地形、植物と岩でまったくみえない視界と、かなり人を選ぶステージ。ちなみに修理が完了すると、朽ちた船から汽笛が鳴り響くという特殊演出がある。ビックリしないように。
背景
辺境の森に住む、村に伝わるおまじないが大好きなリサ・シャーウッド。彼女はある時帰り道で突然の嵐に見舞われ、足を滑らせて気絶してしまう。目が覚めた時、そこは天国でもなく自分の村でもなく、そもそもまともな施設ですらなかった。水がしたたり落ちる暗闇の中で、彼女は傷つけられ蛆と蠅にたかられる犠牲者を眼にした。何という運命のめぐりあわせか、彼女は食人部族に捕らわれてしまっていたのだった。彼らは甚振る様に錆びた獲物で犠牲者の肉をそぎ落とし、それを喰らった。彼女もその犠牲となった。多くの人は削がれるうちに命を落としたがリサだけは耐えきった。治療もなくそのまま放逐された削ぎ痕からは膿が出て、ハエや蛆が集るようになった。ある時、彼女は右腕を犠牲にして拘束を逃れた。苦痛、餓え、絶望、そして食人の狂気に晒され続けた彼女はせめてもの救いにあるおまじないをかけた。その瞬間、彼女はとてつもない空腹感で頭を満たされた。「そうだ。奴らにも同じ苦しみを」。リサは自分を喰らった部族を喰らい返した。とれた右腕は最初に喰った時に落ちたモノを拾って取り付けた。部族は一人残らず喰いつくされ、後の警察の捜査によって凄惨な事件として語られる事になる。だが、HAGと化したリサの飢えは満たされなかった。彼女の尽きない血と肉への渇望は、今日も生存者を追い詰める最良のガソリンとなり、彼女の肉体を突き動かしているのだった。血を。肉を。全てを喰らうため。それだけが、今の彼女の全てである。
性能
黒ずんだ触媒を用いた「おまじない」による罠の設置が行えることが特徴、罠キャラはTRAPPERがいるが、彼と違って同時設置数は10、しかも設置数自体は無制限である。罠の効果は「作動範囲に踏み込んだ生存者の前に泥人形を出現させる」というオッカナビックリ技。泥人形には攻撃力も踏み込んだ生存者を狙う事もできないが、生存者側の視点の強制移動、大声による威嚇、そしてHAGには発動した罠が可視化されるという様々な効果がある。そして、罠の一定範囲内にHAGがいた場合、HAGはテレポートしてその泥人形と入れ替わることができる。これによる索敵、牽制、奇襲ができるため、罠を用いて生存者を弄ぶのがHAGの本懐である。
メメント・モリは相手の首元に飛びかかてそのまま喉を食い破り、新鮮なうちに腹を右腕で裂いて溢れ出た臓物をほおばるというもの。その容赦のない食人動作は、まさに新鮮な肉を前にして涎を垂らす鬼そのもの。彼女の固有パーク「貪られる欲望」がメメント・モリを発動可能にしている事をふまえても、彼女を苦しめてる「餓え」というものは、あのエンティティの力を以ってしても抑えられぬ衝動という事なのだろう。
PERK
HAGのパークはすべて「HEX」である…という特徴がある。「HEX」タイプはそこかしこに置いてある人骨のオブジェ「トーテム」が光を放つ「呪いのトーテム」というモノに変化し、呪いのトーテムがある限り生存者に何らかのデバフ、キラーになんらかのバフを永続してかけ続けるようになるパーク。破壊されれば強化効果も弱体効果も消滅し、ただの死にパークと化すが、破壊されるまでは非常に強力な永続効果を与えてくるため、生存者側のやる事をふやせる面と、その強力な効果で好き放題に場を荒らせるというのが強み。そのかわり破壊されたら終わりなので、キラーも呪いのトーテムの防衛が重要になってくる。そのため、トーテムを破壊しようとしているサバイバーを可視化する狩りの興奮はかなり重要なパーク。罠でトーテムを巡回できるハグをはじめとして、ヒルビリーなどもトーテムを破壊されにくい。
呪術:第三の封印 Hex:The Third Seal
負傷すると可視化パーク、アドオンの効果を封殺できるというもの。生存者はやられた人、無事な人の位置取りを把握するのが重要となるが、これを封殺されるというのはかなりの痛手となる。
呪術:破滅 Hex:Ruin
通称「ルイン」。発電機修理のスキルチェックでGoodを出すとスキルチェック失敗時のようにゲージが後退し、Greatを出してもボーナスが貰えなくなる。キラー最強パークとみなされており、高ランク帯の殺人鬼はほぼ誰でもこれを持っている。
しかし、あまりの強力さゆえにサバイバー側もこれを強く意識しており、高ランク帯の試合は大抵これのトーテムの捜索作業からスタートする。それゆえすぐに見つかって破壊されてしまうことも珍しくない。
現在の環境ではルインがないと発電機の修理があっという間に完了してしまうためルインはキラーにとって生命線であり、「ルインくん」と愛称で呼ばれているほど。
開始1分かそこらで早退するルインくんの多さはいつもキラーたちの悩みの種になっている。
また、アップデートにて大幅に内容が変わりもはや別パークとなった。
内容はサバイバーが発電機の修理をしない間、通常の100/150/200%の速度で発電機の修理ゲージが後退するというもの。修理中の遅延が望めなくなったため使用率が大幅に減少したが、心音が広いため発電機から離れてくれやすい爆音ドクターや、治療にプラスして他の動作で発電機から離れる時間を稼げるリージョン、ピッグ、プレイグなどは相性がいい。しかし、遅延系のパークであったイタチやオバチャを完全に消してしまうという欠点がある。
また、効果発動中は発電機を蹴る必要がなくなるため、修理中にチェイスを行う前に蹴る必要がないという利点もある。つまり、発電機を固めて巡回のペースが上がる終盤で効果を発揮し、トーテムを探しに歩き回ることも望める。だが、中盤あたりで破壊されやすいトーテムパークと、終盤に効果を発揮するルインが噛み合っていないため、最後まで使うには前と同じく狩りの興奮などで守ってあげる必要がある。
呪術:貪られる希望 Hex:Devour Hope
通称「デボア」。吊ったサバイバーがキラーからある程度離れた状態で救出されるとトーテムが1つ貯まり、トークンが2つ貯まると吊った直後の移動速度がアップする。
トークンが3つになると通常攻撃が一撃ダウンという状態になる。この段階で攻撃するとサバイバー全員にデボアの存在が伝わり、以降はサバイバー総出でデボアトークン捜索大会が開催される。
そして、トークンが5つになるとダウン状態のサバイバーを殺害可能になる。つまり、キラーに1発でも攻撃されると即ダウン&即殺害というとんでもない状況になり、そうなってしまえばサバイバー側の勝ちは絶望的になる。
ただし、トーテムパークである以上破壊されてしまうと何の効果もなくなってしまう。ルインと併用するとルイン捜索のついでに発見されて破壊されてしまうため、併用もしづらい。
サバイバー側はデボアの存在が発覚した段階で死に物狂いでトーテムを探すため、トークン3つまでならまだしも5つまでデボアが生き残るのは難しい。
効果は強力無比なものの発動は難しい、そんなロマンあふれるパークである。
アドオン
触媒の触媒が多い。レアリティが上がるにつれて触媒の質は上がり、最終的に人の肉体「だったもの」やまだ人間だったころの自分に名残のあるモノが触媒と化す。触媒とするモノの名前に、なんとなくもの悲しさを覚えさせられる。
効果はトラップの発動範囲の強化やテレポートの範囲強化、罠を踏んだ人や罠の周囲に立った生存者にデバフをかけるという効果を持つ。URにもなれば罠が発動しだいどこにいようとテレポートできるというゼロシフトが行える。「おまじない」とは…
長所
罠による索敵能力、およびテレポートによるチェイス補助能力が魅力的。あらかじめ強ポジに罠を書いておけば、チェイスを大幅に有利にすることができる。
罠は視認しづらくしゃがみ移動をしていない限り回避が困難であるため、トラッパーのように仕掛けた罠にサバイバーがかかってくれない、という悩みも少ない。
テレポートの性質上キャンプ・トンネルがかなり得意なキラーであり、心音範囲の狭さから察知もしづらいため吊られたサバイバーの救出難易度がかなり高いのも強み。ハグ相手に地下で吊られたサバイバーは、初吊りでも見捨てられることが少なくないほど。ハグ相手の時は絶対に地下に連れていかれないようにしよう。
短所
基礎チェイス性能が低い。あんなミイラみたいな体格で体力があるかと聞かれると首をかしげるのも確かだが、基礎能力が低くないトラッパーと違い罠が無いとチェイスが困難であるためチェイス前に仕込みが必要であり、初動が遅れてしまう。
また、トラッパーのベアトラップと比べ罠自体は殺傷能力を持たず、拘束能力も基本的にないため罠にかかったサバイバーを捕まえるためにはハグ本人が直接出向く必要がある。
しかも、この罠はしゃがみ移動されると発動しないため、サバイバー側に警戒されると罠が機能しないのも難点。ただし、しゃがみ移動は移動速度が遅いため、その分遅延にはなる。
逆にチェイス中に他のサバイバーがわざと走り回って罠を発動させまくって荒らす、という戦術を取られても、後で罠を仕込まねばならず困るのが難点。