概要
ルクレティア・ブラックとは黒兄弟の父オリオン・ブラックの姉であり、当時のブラック家本家当主のアークタルス・ブラック3世の長女。
ブラック家の分家の長女であるヴァルブルガ・ブラックとは生年が同じであり、同級生であった可能性が高い。
ヴァルブルガの兄弟であるアルファード・ブラック(甥のシリウスを支援したため家系図から抹消された男)やシグナス・ブラック(ベラトリックスら黒姉妹の父親)とも親交があったと推測される。
後にイグネイシャス・プルウェットと結婚し、ギデオン、フェービアン、モリーらのおばとなった。モリーの息子の一人パーシー・ウィーズリーのミドルネームのイグネイシャスはここから取られていると思われる。
プルウェット家は後に騎士団員を輩出し「血を裏切る一族」の様相を帯びるものの、当時は事情が違ったのかルクレティアは家系図から抹消されていない。つまりルクレティアとイグネイシャスの婚姻は駆け落ちではなく双方の一族の合意の上で成立した可能性が高い。そう考えると、イグネイシャスはモリーと異なりグリフィンドールではなかったか、あるいはグリフィンドールでありながらブラック家などスリザリン閥にも認められていたのか、2つの可能性が考えられる。
ルクレティアの名前の由来はローマを王政から共和制へ導く契機となった伝承の女性ルクレティアであろう。貞淑な妻であったが強姦され死亡した悲劇の姫であり、死ぬ前に男たちに王家への復讐を誓わせ共和制樹立に貢献した烈女でもある。