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スモーキングの編集履歴

2020-06-23 01:35:06 バージョン

スモーキング

すもーきんぐ

スモーキングとは週刊ヤングマガジンにて月一で連載された岩城宏士による漫画作品である。

概要

『D.B.S 〈ダーティー・ビジネス・シークレット〉』を手がけた岩城宏士の月イチ壮絶アウトロー劇場として連載開始。


曲者ばっかの血煙遊戯!!左辺ジィ、ゴロ、八丁、ヒフミンの4匹の殺し屋どもが、この世にはびこる悪党どもを裁く、裁く、裁きまくる──。


登場人物


左辺重蔵(さべじゅうぞう)

剥ぎ師(はぎし)。軍団のリーダーらしき白髪の爺さん。的を仕留めた際に証拠として入れ墨の皮だけキレイにはがす芸当を持つ。

普段、表の顔としてホームレスの姿などの一般人と接する場合は好々爺的であるが、裏の顔はかなり冷徹かつ残忍で眼光の鋭い人物。と、言ってもあくまで裏社会の人間としては珍しく人情家である。「剥ぎ師」の腕前からして元々は腕のいい外科医ではないかと物語中で推測された事もあり不明な所が見受けられたが、その過去は暗殺組織「シークレット」のナンバー2だった過去が判明する。殺し屋であるが、そのスモーキングとしての裏稼業には一定の線引きをしており誰彼かまわず葬るわけではないがかといって正義ではなく、「悪がこの世に不要な極悪を葬る」信念を持つ。名前の由来は残忍を意味する「サベージ」「トランプのキング(13)」


「スモーキング・サベージ」で一度解散した後に新メンバーを加えた新生スモーキングを結成し引き続きリーダーとなる。


ゴロ

潰師(つぶし)。元地下格闘技・「冷戦」のチャンピオンだった男。ケンカ無敵。素手で悪党どもを潰しまくる。

本名は不明だが、街でストリートファイトを繰り広げていた頃にステゴロスタイルだった事でゴロと呼ばれていた。「冷戦」時代は「五十六番」と呼ばれており、薬物に染められている殺戮マシーンのような男だった(冷戦とは「冷」すなわち覚醒剤を投与された荒くれ者同士で殺し合う非合法格闘技である)。左辺に出会い、染まっていた薬物を抜く荒療治による禁断症状との闘いは壮絶であり、佐辺とヒフミンの献身的かつ辛抱強い介護のお陰で一人の人間としての心を取り戻した。

厳つい外見ながら、弁当屋で働くシングルマザー・ミナミに恋をする等純情な一面も持っている。


その後、ゴロはミナミと家庭を築いた。




八丁(はっちょう)

物足師(ぶったし)。銃や爆薬、あらゆるブツの調達能力に長ける。4人のうち、唯一、関西弁をしゃべる色男。身に付けているアクセサリーの数珠は様々な機能を持っており、窮地に陥った時に活用している。ヒフミン同様、作中では過去は語られなかった。

「サベージ」ではスモーキングから離れても情報屋として登場している。将来的には裏稼業から足を洗い大阪で新事業を成功させるとのこと。


ヒフミン

薬罪師(やくざいし)。オリジナルの劇薬を作り出すヘンテコ男。いつも同じ言葉を3回繰り返すクセを持つ。メンバーの中では佐辺に継いで古参であり最年少らしく、裏の世界でもまだ若造らしいが様々な薬品を作り出す腕は中々のもの。過去は一切語られておらず、佐辺がこの世界に引き込んだ事だけはわかっているが、恐らくは恵まれない人生を送っていたと推測される。

割と子供達に好かれているらしく、「コドモおじさん」として親しまれており一緒に遊んでいる光景も。普段は無口かまともに喋っていないが筆談となると饒舌の傾向がある。佐辺は親として、ゴロと八丁からは実の弟のように絆は深い。

「サベージ」ではミドと共に山篭りをしている様子。スモーキングのその後においてはボクシング界で活躍する才あるボクサーとなるとのこと。


ミド

破壊師(はかいし)。ゴロが山篭りの修行を行う為にスモーキングから離れた後に加わった新メンバー。ゴロ同様に元、地下格闘技「冷戦」のファイター・310番だった男。その為、ゴロ(56番)の事を知っていた。いつかゴロと戦いたいという憧れを持っていたが…?スモーキングと出会う直前にミドを雇っていたヤクザ組織に妹を無惨に殺された事で組織と対立。佐辺のスカウトでホームレス生活を始め、自分と同じく薬物で人生が転落したホームレスの男と心通わせた頃に、その男が惨殺された事で復讐を経てスモーキングに正式に加わった。ゴロと基本的には同じ格闘技の使い手だが、爪に仕込んだ刃での斬撃や刺突を得意とする。


続編「サベージ」でも登場。元々は「D.B.S」の登場人物であり、後の美堂薫。「スモーキング」「スモーキング・サベージ」は実はミドの過去の話だった事となる。



松戸

佐辺と同じく「シークレット」のメンバーかつ拷問のスペシャリストだった男。後に佐辺に誘われる形でホームレス生活を始める。スモーキングのメンバーではないが、度々陰ながら助言や情報を提供してくる。裏社会(シークレット)では「拷問の松戸」「悪魔のビリケン」の異名で知られ恐れられた男。酒で身を壊している(アルコール依存症)も初老を迎えてもなお、その戦闘力は衰えてはいない。

アルコールに溺れてはいるも、佐辺いわく「その稼業ゆえに常人ならば間違いなく精神を壊しているレベルで重くのしかかるストレスを酒で押さえ込んでいる」らしい(それでもPTSDらしきものを患っている様子)。


スモーキング・サベージ

2018年に「ヤングキングBULL」で連載が始まった続編。前作から一年が過ぎており、前作でスモーキングが一度解散した後に新メンバー加入による新生スモーキングが暗躍する。


「サベージ」登場人物


九条

ホームレスになった元ヤクザの男。ナイフを手に他のホームレス達と関わりあう事を拒んでいたが、佐辺や凡野兄弟との出逢いで新生「スモーキング」に加わるが…?ただし、佐辺は当初は九条がスモーキングに入る事を望んでいなかった(佐辺曰く「ヤクザ崩れにできる生易しいものではない」)が、刃物捌きの腕には注目していた。実は「剥ぎ師・佐辺」に憧れを持っていた。そして徐々に凡野兄弟を始めとして心を開いていく。スモーキングのメンバーの中では「得意分野」を持っていない為「○○師」とは付いていない。


凡野兄弟

新生「スモーキング」のメンバーである兄弟。普段は物静かな兄のヒロシ、おかっぱ頭の弟アカシは表のホームレス達と過ごす姿は一見ヒフミン同様に公園の子供たちに好かれている人畜無害でいわゆるゆるキャラな二人だが、裏稼業となると、先述の松戸に勝るとも劣らない恐怖の拷問兄弟の顔が顕になる。かつてはあるヤクザ組織の「拷問担当」だった。


凡野ヒロシ

普段から無口で通っており(実はかなり小声でボソボソ喋っていると判明)、常に弟アカシと行動している。アカシがいないと手を付けられない程の暴走を起こすらしく、拷問師の顔となると外観はゆるキャラ然なのに外道には残虐で凄惨な拷問・殺害を厭わないばかりか、「歯」「眼球」「鼻」といったパーツを戦利品として個別に容器にいれてはコレクションする異様さも持つ。実は「ニャー」という口癖がある。


凡野アカシ

おかっぱ頭の凡野兄弟では「饒舌な方」。普段から兄ヒロシと行動を共にしており、実は兄の暴走に対する安全装置と言える存在。兄同様に普段は人畜無害な人物だが、拷問師の顔となると前作の松戸を思わせる拷問テクニックを駆使する残虐な拷問を遂行する恐るべき人物。実は「サベージ」の前に読み切り「ボンチャン」での主人公でスモーキングのメンバーである事が先に明かされた人物。ただし、「サベージ」でヒロシが加わり凡野兄弟の設定が生まれた様子。九条は過去に凄惨な末路に死んだ弟分「マル」の面影をアカシに感じ取っていた。


ドラマ化

2018年にテレビ東京BSテレ東の「木ドラ25」でドラマ化された。全12話。→外部リンク



余談

メンバーの特徴や行動に特攻野郎Aチームに類似している所が多々ある(特に第一作)。また、作品としては必殺シリーズにやや近い。


作者の岩城によると、実はミドが登場してしばらくしてからヤンマガ編集部から打ち切り宣告をされた事を明かしている(その為かミドが映えるエピソードも少ない中で急展開な形で「スモーキング」は最終章に入っている)。その後、少年画報社の編集者に認められヤングキングBULLに舞台を移して続編「スモーキング・サベージ」が発表された経緯がある。


関連タグ

週刊ヤングマガジン 殺し屋 アウトロー


特攻野郎Aチーム

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