概要
Sephirah(セフィラ)とは『Lobotomy Corporation』に出てくるキャラクターで、施設の各部門を管理するために作成された複数人のAI(人工知能)である。
一体一体の性格などが異なり、また個性的である。
施設の1チームに必ず一人はセフィラがおり、それぞれの名前は「生命の樹」に由来する。
ゲームが進めばチームも増え、当然出会うセフィラも増えていく。彼らからはチーム別にミッションを受諾でき、与えられた条件を達成して一日を終えることで施設を改善でき、また彼らとの物語も進んでいく。
Angela(アンジェラ)
"私を大脳、そして彼らを小脳と考えてください。"
施設全体を管理するAI。冷静で落ち着いている。
特徴は腰まで届く青い髪と常に閉じられた瞳。あと大きな胸。
プレイヤーである管理人の補佐として、各セフィラの管理者として、様々な仕事を行う。
ゲーム内での一日のはじめやエネルギー生産が一区切りしたタイミングでは、たまに褒めてくれたりもする。
Sephirah
上層セフィラ
Malkuth(マルクト)
"ロボトミー社に入社、本当に歓迎します!管理人さん!"
コントロールチーム担当。茶髪のボブカットで赤いカチューシャをしている。女。
ゲーム内で初日で会うことになるセフィラ。
楽天的で、ドジっ子。常にメモ帳を持ち歩ている。メモ帳にはやらなければならないことが全て書いてあるらしい。
研究内容は、ゲーム内の倍速化等の管理に関する基本的な機能。
セフィロトの樹においてマルクトは「王国」と訳される。
Yesod(イェソド)
"あなたが読んでいる情報の一つ一つは我が職員たちの絶望と切望が込められているんです。"
情報チーム担当。紫髪で短髪。男。
タートルネックと手袋を着込み、肌を見せないようにしている。
ルールに厳格で思いやりがない性格だと自他共に認めている。「毒蛇」といったあだ名で呼ばれることも。
研究内容は、ダメージやHPの可視化。まさにアブノーマリティに関して必要な情報を提供してくれる。
セフィロトの樹においてイェソドは「基礎」と訳される。
Netzach(ネツァク)
"だけどここで職員が一人助かろうとも何の意味がある?"
安全チーム担当。緑髪で長髪、眉毛の途中が切れている。男。
緩く絞められたネクタイに、ボタンの取れたシャツと怠惰でけだるげな恰好をしている。
基本的にはビールの自動販売機の導入を管理人に打診するようなダメ人間ならぬダメAIだが、時折意味深な発言をする。
研究内容は、回復に関するもの。職員の安全を確保するために役立つだろう。
セフィロトの樹においてネツァクは「勝利」と訳される。
Hod(ホド)
"管理人さん、見ましたか?私のプログラムが役に立ってますよ!"
教育チーム担当。茶髪でロングヘア、アホ毛がある。女。
朗らかで優しい。職員に対してカウンセリングを行っており、時には投薬等も行う。
他者から感謝される、「良いセフィラ」になることを目標に頑張っている。
しかし、自信のなさからか周りに流されてしまうシーンも多い。
研究内容は、教育の強化。ステータスの上昇、新人雇用時のステータス底上げ等。
セフィロトの樹においてホドは「栄光」と訳される。
中層セフィラ
Tiphereth(ティファレト)
"ズバリ言うなら、私たちを区別する意味なんてないって事よ。"
中央本部チーム担当。金髪碧眼、長髪でリボンカチューシャをしている。女の子供。イラストでは左。
強気でキツイ態度。管理人に対しても辛辣で、仕事の邪魔をするなといった旨の発言も多い。
男のティファレトとは双子で、「仕事が多くて人手が足りない」為に二人で一つのセフィラだという。
Tiphereth(ティファレト)
"管理人はうまくやってくるはずだよ。今までもそうだったように。"
中央本部チーム担当。金髪青目、短髪でカチューシャをしている。男の子供。イラストでは右。
寡黙で控えめな態度。女のティファレトのキツイ発言をフォローするかのように優しい発言をすることが多い。
哲学的な疑問をよく考えており、そのためかボーっとしているような印象を受ける。
研究内容は、防御弾の解禁。管理人が直接職員に対して援護を行うことが出来るようになる。
セフィロトの樹においてテファレトは「美」と訳される。
Gebura(ゲブラー)
"死ぬこともできない命だ。出来る限り苦しめてやれ。"
懲戒チーム担当。赤髪長髪で、顔に傷がある。女。
赤いライダースーツのようなぴっちりした服装を着ている。エロい。
戦闘狂のような言動で、戦闘を嫌う発言を軟弱者と切り捨てる。
アブノーマリティのことを憎んでおり、セフィラとしては珍しく自身がアブノーマリティの制圧に率先して出撃している。
研究内容は、対アブノーマリティ弾の解禁とウサギチームの解禁。脱走したアブノーマリティを収容室に叩き返すときには大いに役に立つだろう。
セフィロトの樹においてゲブラーは「峻厳」と訳される。
Chesed(ケセド)
"こういう時は一切の未練を捨てて、全部捨てた方がいいのさ。"
福祉チーム担当。青髪で、目に隈がある。男
常にロボトミーのワンポイントの入ったコーヒーカップを持ち歩いている。
優しい上司として部下の失敗もそれとなくフォローしつつ、しかし職員に対してどこか冷めた対応を取る。
気だるげな態度だが、仕事自体はしっかりとこなすタイプ。
研究内容は、回復弾の解禁。体力や精神力を回復するだけの単純な弾丸だが、様々な状況で役に立つだろう。
セフィロトの樹においてケセドは「慈悲」と訳される。
下層セフィラ
Hokma(ホクマー)
"歳月は刀剣と同様に、愛する者達の重ねる手を切り裂いてゆこうとするものです。"
記録チーム担当。モノクルをしている。男。
時間に関する技術を担っており、プレイヤーが行ってきたリトライや職員の雇い入れについてある種メタ的に言及する。
存在自体がネタバレに近いので検索時は注意する事。
研究内容は、職員のステータス上限の解禁。本来の上限を超え成長した職員はアブノーマリティにも引けを取らないスペックを発揮するだろう。
なお、名前の由来となっている第二セフィラの名前は「コクマー」なのだが、彼の名前は一文字違う「ホクマー」となっている。
セフィロトの樹においてコクマーは「知恵」と訳される。
Binah(ビナー)
"積み重なった全ての残骸を受け止めるには、決して折れない自我が必要だ。"
抽出チーム担当。黒髪で、もみあげに黄色のメッシュがある。女。
酷い猫背で、表情も殆ど変わらないダウナーなタイプ。物語の根幹に関わる発言を繰り返している……のだが独特のしゃべり方のせいで分かりにくい。
迂遠な上に世界観等の設定を説明もなしに語るスタイルはビナー語と呼ばれることも。
存在自体がネタバレに近いので検索時は注意する事。
研究内容は、E.G.O関連の強化。E.G.Oの収集のために役に立つ研究である。
セフィロトの樹においてビナーは「理解」と訳される。
【ネタバレ注意:この先はLobotomy Corporationのストーリーに関連した重大なネタバレを含みます。】 |
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セフィラコア抑制
各セフィラとの物語を進めていくと、最終的にセフィラコア抑制を行うことになる。
抑制ではセフィラが抱えている問題、トラウマや願望などと向き合うことになる。
大抵の抑制ではセフィラの担当部門の機能が麻痺してしまうため、いつもより苦戦することが多い一種のボス戦。
- マルクトの抑制
「指示内容がシャッフルされる」
洞察の指示を出すと愛着の指示を行ってしまうように、画面上の指示と実際の指示が違うものになる。
クリフォト暴走の度に繰り返しシャッフルされる為、くれぐれも「何もない」に抑圧作業を指示したりすることのないよう気を付けなくてはならない。
攻略ポイントは、「マルクト同様メモを取ること」。
一つ一つ作業を無害なアブノーマリティで確かめ、それをもとにいつも通りの管理を復元していくことになる。
マルクトがかつて行っていた、実験とその結果を書きとるという仕事を行うことでクリア出来る。
- イェソドの抑制
「画面全体にモザイクがかかる」
初期段階時点で細かなステータスは閲覧不可になる。クリフォト暴走が進むにつれ悪化し最終的にはカーソル位置も怪しくなる。
攻略ポイントは、「一人一人の職員のことを覚える事」。
外見は最後まで大まかに見えるので、職員を判別してステータスを思い出しながら指示を出していこう。
イェソドのように、職員一人一人を覚え出来る仕事を知っておくことがクリアの鍵になる。
- ホドの抑制
「職員のステータス減衰」
職員のステータスそのものをダイレクトに削ってくる。単純だが非常に辛い。
最大時には-35も削ってくる。ステータスのMAXは基本は100なのでMAXでも2/3まで減らされるということ。
後半には教育ビデオのようなモザイクもかかり、作業はより困難になる。
攻略ポイントは、「職員をよく育て上げておくこと」。
100まで上げれば2/3の減衰で済む。その職員が各部門に一人いれば作業や戦闘は可能だろう。
ホドの理想である、職員の状態をよく気にして適切な教育を施すこと。これが出来ていればクリアは容易だろう。
- ネツァクの抑制
「職員が回復しなくなる」
本来はメインルーム内にいる職員の体力は自動で回復するはずだが、それが無くなる。
つまりダメージがどんどん蓄積していく。幸いクリフォト暴走の度に回復するのでそれを利用しよう。
攻略ポイントは、「職員を適度にサボらせ、死なせないこと」。
特定のステータスの高い職員に頼っているとあっという間に死んでしまう。
各職員に仕事を割り振り、一人当たりの仕事を減らし、安全に死人が出ないよう進める必要がある。
ネツァクの望む、危険が最低限で済むような指示を実践することになる。
- ティファレトの抑制
「クリフォト暴走が全域にある状態で暴走レベル10を達成する」
ここまでのコア抑制で起きなくなっていたクリフォト暴走が発生するようになる。
加えて暴走レベル10が必要。つまり深夜の試練を対処しなくてはならない。
中央に配置できたはずの職員が丸々10人消えているうえに、中央自体もクリフォト暴走が発生する為「人手が足らなくなる」。
攻略ポイントは、「初心に帰ること。そしてお互いにカバーしあうこと」。
ティファレトの望むように、昔の頃を思い出しながらクリフォト暴走に対処する事。
そして人手が足らないならば職員同士でお互いカバーすることで対処する。職員一人ではいつか限界が来るだけである。
また、ちょっとした小技としてレベル10に達した時点でクリアなので深夜に構わずそのまま作業をすることでもクリアできる。
これもティファレトの、危険から逃げ切りたいという願望の表れなのかもしれない。
- ゲブラーの抑制
「赤い霧の帰還」
ゲブラーの全盛期、赤い霧……の弱体化版が登場する。これを倒すのが目標。
複数のALEPH相手に単独で戦い制圧した上でビナーを相打ちにまで持ち込んだ怪物染みたスペックを体感することになる。
「E.G.Oの本当の使い方を見せてやる」との発言の通り、複数のE.G.Oを職員では絶対マネできない形で使ってくる。というか平気でE.G.Oを投げるな。
更に何度か倒してもそのたびに体力が全回復し、再起動を果たす。
攻略ポイントは、「赤い霧は相手も見ずに暴れているだけ」。
赤い霧は殆どの状態でメインルームで暴れているが、逆に言うとメインルームに入らなければ全く手出しはされない。
加えて武器を振る際も狙いを付けているのではなくただ振り回しているだけ。遠隔から一方的に攻撃することが出来るタイミングさえある。
ゲブラーに対してマオやビナーがこぼした通り、今の赤い霧はとても「弱い」といえる。
- ケセドの抑制
「特定属性のダメージ増幅」
ケセドの指定した属性のダメージが5倍ほどに膨れ上がる。HEはもちろんTETHクラスですら平気でレベル5職員が死の危機に晒されることになる。
「職員たちの涙」として、全域に雨のエフェクトもかかる。
攻略ポイントは、「ケセドの指示に従うこと」。
ストーリー上でもケセドはアンジェラの指示に従い職員を見殺しにするような行動をとった。
しかし、本心では職員を殺したいなどと思ってはいない。つまりダメージの増幅で職員に大きな危機が訪れているものの、ケセドの指示に従えばちゃんと全ての職員は生還できる。
常に増幅されているダメージが何かに注意すればクリアできるだろう。
……ケセド同様、どれだけ頑張っても運が悪いだけで詰みに近い状況に追い込まれることもあるが。
- ホクマーの抑制
「時間制御機能の制限」
一時停止に制限がかかり、倍速機能などは完全に禁止される。
当然試練等もこの状態で対処することになる。下層まで解禁されているため施設全体も広く、時間停止無しでの試練は思っている以上に厳しい。
加えてクリフォト暴走の進行とともにゲーム内速度が加速していき、最終的には一時停止制限・二倍速で深夜の試練とご対面することになる。
攻略ポイントは、「職員を適切に使い捨てること」。
一時停止機能は禁止はされず、使用すると職員数名の命かアブノーマリティの暴走と引き換えに停止自体は行うことが出来る。
つまり相応の代償を支払えば可能という事である。
ホクマーとのストーリー上で強調された通り、職員の命の価値は軽い。ある程度の犠牲は致し方ないものと開き直って最低限の一時停止を行使しよう。
- ビナーの抑制
「調律者の襲撃」
ビナー本人がかつてロボトミーを襲った時の姿で再び現れる。
かつて同様、アブノーマリティを次々と脱走させるように仕向ける戦法を取る。
かといって本人が弱いかというと別にそんなことはなく平気で出会った職員はガンガン叩き潰しにかかる。
赤い霧と似ているが、常に全域に黒い槍や波を使った攻撃を仕掛けてくるため安全地帯はない。
攻略ポイントは、「速やかにビナー本人を倒すこと」。
何度もアブノーマリティの暴走を対処させられているままだといつかは作業漏れや間に合わなくなり破綻し壊滅する。それよりも、隙を見せたビナーに一気に攻撃をしかけ速攻で倒しきれば良い。
ビナー本人が言っている通り、逃げる相手を追い回したり格下を踏み潰すのはビナーの得意分野である。むしろ赤い霧のような規格外によって速やかに倒すのが良い。
別名・表記ゆれ
関連タグ
lobotomycorporation ロボトミーコーポレーション
【ネタバレ注意】 |
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Keter(ケテル)
恐らく研究チーム担当と思われる。セフィロトの樹においては「王冠」と訳される。
「ケテル」という名のセフィラ自体は存在せず、Day46以降に登場する「”あるシナリオ”を完遂するためにXとして無限の繰り返しを行った結果、”Aの意識を持っている人物”として分裂してしまったA達」に対する仮称である。
すなわち彼らのセフィラコア抑制は道を誤ってしまった自分自身との戦いとなる。
Abel
灰色のスーツに身を包んだ中年男性で最初に出会う事になるケテル。
度重なる繰り返しの果てに何も得られなかった倦怠感から先に進むことを諦めており、Xに対して全てを諦めて引き返すよう諭してくる。
彼の論説を否定するためには上層のセフィラコア抑制によってセフィラ達と共に見出した「真っ直ぐ立てる意志」「分別できる理性」「もっといい存在に成れるという希望」 「生き続けるという勇気」によって彼の問いに答える必要がある。
クリア条件はDay46は「専用試練である「蒼白の深夜」の鎮圧」と「エネルギー生成」。
Day47はクリフォト暴走レベル6達成&「エネルギー精製」。クリフォト暴走レベルが上がるたびに上層セフィラコア抑制の悪影響が次々と発生する。
Abram
白い白衣を羽織った灰色の髪の如何にも顔色が悪そうな男性。
多くの者を犠牲にし、身の毛がよだつような悍ましい行為をし続け、最終的にそれらを何も感じること無く行うようになった自身の罪に押しつぶされた彼は前に進むことを諦め、共に贖罪に費やすことを勧めてくる。
彼の論説を否定するためには中層のセフィラコア抑制によってセフィラ達と共に見出した「存在意味に対する期待」「守り抜く勇気」「快く信じ任せられる相手」によって後悔にとらわれず先に進むことを示す必要がある。
クリア条件は「クリフォト暴走レベル10達成」または「赤い霧を鎮圧」。
ケセドの悪影響が発生しており(ティファレトの効果と同等の効果はDay46以降常に発生している。)、クリフォト暴走レベルを上げるとHPが若干低下した「赤い霧」が出現する。
赤い霧が出現する段階ではケセドの効果が一時的に消えるため、「赤い霧」を鎮圧するのが楽。
Adam
上記イラストの七枚目に書かれている人物。ケテルのイメージカラーである「白」を象徴するかのような純白の衣装を着用した白色長髪の青年。
幾度のループで狂気に呑まれた彼は「アブノーマリティこそが人間の真の姿であり、全人類をアブノーマリティにすることで救済する」という狂った思想を掲げている。
彼の狂行を止めるためには下層のセフィラコア抑制によってセフィラ達と共に見出した「鎖を断ち切り、恐怖と向き合う瞳」と「過去を受け入れ、未来を作りだす瞳」を以てこれを直視し、今度こそ「恐怖と向き合い、未来を作る(Face the Fear, Build the Future)」ことを証明する必要がある。
クリア条件は「クリフォト暴走レベル10達成とエネルギー精製の同時達成」または「調律者を鎮圧」。
ホクマーの悪影響が発生しており、クリフォト暴走レベルを上げるとHPが若干低下した「調律者」が出現する。
Abram同様に「調律者」を鎮圧…と思いがちだがホクマーによって気軽に一時停止出来ない状態で「調律者」を鎮圧するのは困難を極めるため、もう一方の「クリフォト暴走レベル10達成とエネルギー精製の同時達成」を目指したほうが楽。
なお、クリフォト暴走レベル8到達と同時に調律者は停止し、それ以降は「クリフォト暴走レベル10達成とエネルギー精製の同時達成」のクリア一択となる。
残る一人は……。是非ゲーム本編で確かめてほしい。