概要
多民族国家の中国の少数民族の中でも少数派。
別名ロシア系中国人
主に中国北部の新疆ウイグル自治区や黒竜江省、内モンゴル自治区に多く住む。
古くは元の時代、皇帝フビライ・ハーンの軍隊に所属していたキプチャク人、アラン人、ロシア人の兵士が今のロシアに当たる領地に駐留していた記録が最古。
17世紀後半には、コサックの一派であった人達が北京に到来、八旗の1つである鑲黄旗に編入されている。(この末裔の一部は現在、満州族として登録)
19世紀から20世紀30年代にかけて上記の新疆ウイグル自治区や黒竜江省、内モンゴル自治区にあたる地域に移住するようになった。また、ロシア革命やスターリンによる大粛清から逃れた人たちも避難してきた。
第二次世界大戦後から1966年頃にかけて、多くがソビエト連邦に帰国、又は第3国に再移住したが残留した人たちは民族籍を変更、その後文化大革命以降に民族政策が方向転換し「オロス族」として再登録する者が増えた。