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小5ちゃんの編集履歴

2020-08-06 13:12:15 バージョン

小5ちゃん

しょうごちゃん

小5ちゃんとは小説『やがて君になる佐伯沙弥香について』の登場人物である

そうしたら、そのさ。友達になってくれるかな?


概要

小5ちゃんとは小説『やがて君になる佐伯沙弥香について』に登場する人物。作中では名前が明らかになっておらず現状タグとして使われている名称である。(以下女の子)

※ネタバレ注意

原作から約六年前通っている学校は違うが沙弥香と同じ水泳教室に通っていて沙弥香に会うと明るく挨拶し一緒に水泳教室に並んで入ったりするが当初沙弥香は女の子が正直好きではなく何故かと言うと女の子はプールの職員の指導に従う事なく好きなように泳ぎ注意されていたが職員は諦め今はもう放って置かれている不真面目な子だった。


ある日沙弥香とロッカーが隣同士になったとき女の子は沙弥香が嫌そうと感じ「佐伯さんって私のこと嫌い?」と聞いてきた。沙弥香は正直に言った方がいいか尋ねると女の子は苦笑し自分のどこが嫌いかと聞き直せるなら直したいとのことで沙弥香はこの際だからずけずけ言う事を決めた。


「不真面目なところ」「だって邪魔でしょう?周りがちゃんとやろうとしているのに、遊んでいたら」


そう言われた後女の子は職員の指示に従う様になり真面目に取り組み最後の競争(この水泳教室では最後に決められた泳ぎで競争を行う)で勝ち沙弥香に


「これからはマジメにやってみるよ」「そうしたら、そのさ。友達になってくれるかな?」


沙弥香は本心では認められないが重々しくそれを受け入れた。


初めて沙弥香に恋した女の子

その日水泳教室が終わった後女の子は沙弥香と話をしたくて施設内の自販機に誘った。ある程度話をし、沙弥香は何故そんなに自分のことが気にいっているのか聞いた。


「佐伯さんを見ると、手のひらが熱くなるんだ。一目見たときからそうだった。それから、背中が熱くなる。汗もぽつぽつ浮かぶし、それがまるで収まらなくて。他の子や物を見てもそうはならないのに、佐伯さんだけそうなる。だから佐伯さんにはなにかあるんじゃないかって、ずっと思ってる」


と女の子は一気に明かした。見ると頬が火照っていて微かに赤みを帯びていた。

それを聞いた沙弥香は肩を強張らして女の子の身に起こった事に経験は無いが心当たりはあった。だがそれはあり得ない組み合わせで女の子も沙弥香も同性であったから、何でかなと聞かれても分からないとうそぶくしか無かった。そして…



















消えないヒビ

それからの二人は更衣室では女の子が目で沙弥香を追いプールでは逆になる。沙弥香の視線に気付くと女の子が近づいて来て何か用かと尋ねると泳ぐのが上手いと思ったと言い女の子はアドバイスをしようと沙弥香の腕を取ろうとしたが途中で引っ込め無言で隣に戻って行った。水泳教室が終わりみんなが更衣室に戻ろうとした時女の子だけは戻らずプールへと飛び込み職員が「おーい、なにやってる!」と呼びかけるがプールの中央あたりに女の子が浮かびそのまま動かず職員は溜息を吐く。その中沙弥香だけは推測した女の子は身体が熱くて仕方なかったかもしれないと、そう感じた瞬間その熱がどれくらい熱いのか水の中でも分かるのか、それ確かめるために沙弥香もプールに飛び込み水中の女の子に近づいた。女の子が沙弥香に気づき近づいてきて何故来たのかと目で聞かれた気がした、沙弥香は手を取りその手に熱を宿しているのを感じる、女の子は緩んだ表情をし空いている反対の手を取った。そろそろ苦しくなり沙弥香が上がろうと目で訴えると女の子は首を振り沙弥香の首筋に唇を重ね、


その時、心臓にヒビが入った。


そうだとしか思えない様な鋭い痛みが走りビキビキと音を立ててヒビ割れるのを沙弥香は感じた。その瞬間沙弥香は手を振り払い水上に上がり女の子も慌てて上がって来て沙弥香は無我夢中でその場から逃げ出し更衣室で髪も身体もろくに拭かず服に着替え施設を出た。その夜、沙弥香は両親に水泳は合っていないから辞めたいと告げ反応を恐る恐る窺うと両親は反対や叱責などせずあっさりと受け入れた。

























やがて君になる佐伯沙弥香について(3)にて

それから約九年後沙弥香が大学の図書館に設置してあるテレビで大会を控えた水泳選手にインタビューしている場面が映っていて沙弥香は何事も無くテレビの前を通ろうとした時水泳選手が水泳帽子外した瞬間沙弥香の足が止まる。


『泳ぐのが好きなんです』


水泳を始めた切っ掛けを聞かれ女性がそう答え更に付け足し


『昔、水の中でとてもきれいなものを見たんです。だから……えっとつまり、泳ぐのが好きなんですね』


後半は上手く言葉に出来ずもどかしさを含み聞き手小さな笑いを起こした後次の話題に変わった。

沙弥香は切り替わった映像に半ば目に入らず画面を見つめ、


「………………………ふぅん」


忘れた頃に届いた手紙に目を通すような、そんな気分だった


関連タグ

やがて君になる

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