願わくば…出番がないことを祈ってるぜ
プロフィール
概要
漫画「ケンガンアシュラ」「ケンガンオメガ」の登場キャラクター。大日本銀行の総帥・片原滅堂の実子にして、護衛者別働隊『殲滅部隊 隊長』。顔の左半分にタトゥー(ヘブライ語で"拳に願う"の意)を入れ、髪の右サイドを三つ編みにした色男といった風貌。愛煙家。
「五代目・滅堂の牙」こと加納アギトの世話係としての面も持つ。拳願会職員であり、拳願絶命トーナメントにて司会兼実況を担う片原鞘香は腹違いの姉。
ケンガンアシュラでの活躍
初登場は拳願号(単行本5巻)。加納アギトに対し激励の言葉を贈る。願流島への到着後、滅堂による初日のバカンス(正確には闘技者同士の戦力分析)の最中、トーナメントの準備が万全であることを滅堂に伝えた際、初めて名前と肩書きが露わになった。
絶命トーナメント第一仕合の開始と同時に、想定される何らかの非常事態に備えるべく、殲滅部隊を率いて巡回を開始。この時点で片原鞘香の腹違いの弟であることが作中で言及される。
第四仕合の終了後(単行本8巻)再び登場。鞘香と滅堂に無線を繋げ、東の海岸線にて侵入者の痕跡を報告、対応を開始。侵入者である「黒使」と護衛者の交戦場に到着すると、彼等に北の断崖に向かうよう指示。殲滅部隊のみを残し交戦を開始する。
黒使の掃討後、北の断崖からの侵入跡の報告を受け、内部のスパイの存在を確信。捜索に移る。一回戦目全仕合の終了後、滅堂による追加ルールの発表が行われることとなり、殲滅部隊と会場の警護に当たる(単行本15巻)。
以降、しばらく出番がなかったものの、東電によるクーデター鎮圧にて登場(単行本22巻)。殲滅部隊・呉の里居残り組と共に雷庵の元に駆けつけ鎮圧を行う(雷庵の戦闘を邪魔する形となったため、彼からは非常に激しく罵られることとなった)。
トーナメント最終日では、他の護衛者同様に会場内の警備を担当。鞘香の薄着に対し、心中穏やかではないところを三朝に宥められながら警備を続ける。
三回戦目最終仕合終了後(単行本24巻)、桐生刹那の暴走により殺害された護衛者の元に皆生と登場。殺されながらも刹那へ傷を負わせたことを称賛し、殲滅部隊と護衛者を集合させ、犯人の捜索を開始する。
捜索途中、刹那を下した王馬と山下に出くわし、刹那の身柄を託される(単行本25巻)。これに対する王馬への礼として、次仕合の時間を二時間後ろにずらすよう滅堂に伝え、休息の時間を確保させた。
絶命トーナメント終了後、一コマだけ登場。殲滅部隊と共に何処を見つめ、煙草をふかす姿が最後の登場となった。
ケンガンオメガでの活躍
『蟲』に襲われた山下一夫の窮地を救ったある"重要人物たち"の登場後、姿を現す。護衛者も数人引き連れており、光我の元に向かわせ、生還の手助けを行った。
戦闘により死亡した『蟲』の処理を『専門業者』に任せ、生存の確認がとれた『蟲』の運搬と逃亡した夏忌の捜索を護衛者に指示すると、山下一夫ともう一人をその場に残し、もう一方を連れて"集合場所"へと去って行ったが、その後すぐに捕らえた『蟲』が次々と死亡したことを滅堂に伝えると、前述の事情も加味し、山下一夫達に集合場所の変更を伝え、ヘリコプターにて『呉の里』へと護送させた。二人に遅れ、『呉の里』に到着すると、呉の面々に対し、山下一夫ともう一人を東京まで護送することを伝える。
煉獄との対抗戦当日にも登場。飛行機の内部にて加納アギトと再会し、対抗戦に参加する八代目滅堂の牙の存在と、彼の就任が自身の推薦であることを伝えた。
対抗戦開始後はVIPルームにてラルマーと共に仕合を観戦。一試合目の顛末に対し、苦言を呈した(ラルマーへの気遣いという面もあった模様)。
実力
ケンガンオメガにて戦闘スタイルが拳法であることは判明したものの戦闘描写が少なく、作中では黒使・守護者・蟲(ケンガンオメガ6巻にて小さく絞め技を行っているコマ有り)との戦闘以外に実力を披露することはなかったが、描写そのものは少ないものの、原作者の解説(単行本12巻参照)にてその実力が極めて高いことが分かっており、未だに底は見せていない模様。事実、作中では相当な実力者集団を終始軽々と圧倒しており、傷を負った描写もない。
しかし対抗戦当日、加納アギトと共に八代目滅堂の牙について語り合った際、その実力が加納から次の牙へ推されるほどのものであると判明しているため、作中でも上位に位置することは間違いないと思われる。現に蟲に狙われているある重要人物の護衛も担っていることからも実力の高さが伺える(蟲への対策として一か所に留まってはいられないため)。
なお、拳法の師は同じく殲滅部隊所属の三朝(現在は"元"殲滅部隊所属)。
片原鞘香との関係
腹違いの姉。鞘香への呼称については人前では「姉貴」、二人きりの時は「姉ちゃん」と使い分けている模様(携帯電話の登録名も「姉ちゃん」)。
烈堂の特徴の一つとして、彼が相当なシスコンということが挙げられる。頻繁に弄る癖があるサイドの三つ編みにしても、元は適当に伸ばしているだけだったが、鞘香の三つ編みを褒めた際にお揃いにされ、それを褒められたことから延々と続けている。合コンへの参加(鞘香自身はただの飲み会感覚)や露出過多な衣装を用意しようとした場合はすぐさま止めにいき、果てには他人が鞘香への破廉恥な妄想を抱いたことすら察知する。……と、このように、鞘香が奔放な性格であることを差し引いても相当なシスコン。
以下は作中にて行った鞘香絡みでの彼の動向。
ケンガンアシュラ
・単行本7巻おまけ漫画にて、絶命トーナメントの司会衣装があまりにも露出過多であるため強く止める。
・同じく7巻、風呂上がりに全裸で歩き回る鞘香を諫める。
・同じく7巻、氷室がセッティングした合コンに参加しかけた鞘香を引き留め、共に帰路につく。
・単行本11巻裏表紙にて下着姿を披露した鞘香を見て絶句し、緊急事態として護衛者をかき集める(なお、この時の表情は目を見開き、目元に深い影を見せ、歯は噛み締められているという中々に凄い表情であり、傍に居た三朝が狼狽するほど)。
・同じく11巻の四コマ漫画でサーパインがガオランに鞘香を紹介する姿を苛立ち混じりに監視。
・単行本15巻にて、一回戦の打ち上げに参加する鞘香に対し、赤面しながら上着を掛ける。
・単行本19巻裏表紙にて初見が鞘香の登場する破廉恥な夢を見たことを察知する。
・単行本26巻裏表紙にてほぼ全裸となった鞘香に上着を着せに全力で走る。
ケンガンオメガ
・単行本6巻。呉の里に降り立ち、食事を済ませると真っ先に呉風水に鞘香の近況を問い掛ける(すぐに冗談と補足したものの、誰にも信用されなかった)。
・単行本6巻おまけ漫画にて、光我の退院祝いに向かった鞘香から送られてきた写真付きメールを見た瞬間、青筋を立てる(送られてきた写真の中で、光我が物凄い笑顔で鞘香と肩を組んでいた為。ちなみに内容は今からでも祝いに来ないかという誘い)。
マンガワンのちょい足し
・一回戦終了後、鞘香へのナンパ防止のため、彼女も参加する打ち上げパーティを阻止しようと動く。
・クリスマスの予定と彼氏の有無を問い掛け、居ないという返答と共に過ごそうと言われたことで非常に明るい笑顔を見せる(鞘香にサーパインとガオランも誘われていたが)。