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山下一夫

やましたかずお

山下一夫とは、裏サンデーに連載された「ケンガンアシュラ」および続編の「ケンガンオメガ」の登場人物。
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通用しない…! 「培ってきた常識」が、「ただの一つ」も…  通 用 し な い ッ 


プロフィール

所属企業乃木グループ子会社「乃木出版」社員 →「山下商事」社長
身長167センチメートル
体重65キログラム
年齢56歳
誕生日3月8日
好きなもの格闘技観戦、平穏な暮らし
座右の銘人間万事塞翁が馬
CVチョー(ドラマCD、アニメ)

概要

主人公である十鬼蛇王馬の世話役であり、もう一人の主人公。

還暦前のオッサンでありながらファンからも公式からも「ヒロイン」「主人公の嫁」扱いされる、異色の存在である。

十鬼蛇王馬とかかわりを持って以降、激動の人生を送ることになる。


人物

乃木グループ傘下の乃木出版に務めるサラリーマン。勤続34年ながら平社員で、上司からはいつも小言を言われている。

原作開始時点で、妻とは10年前から別居中、長男は引きこもりで同じ家にいながら3年もの間姿を見ておらず、次男は暴走族所属の不良と、重たい家庭問題を抱えており、肩身の狭い半生を送っていた。


裏表のなく、基本的に腰が低い善良な人物(出会う人物が一筋縄でいかない曲者ばかりという理由もあるだろうが)。桐生刹那も初対面時には「悪い感じはしない」と感じ、善人だと判断している。

その善人ぶりは「ウチの雇用主ここがイヤだ」の質問に対して串田が悩み、無理に絞り出して「眼鏡をかけているところ」としたほど。事実50億円という借金を背負わされているにもかかわらず、王馬に「無理だと思ったら棄権してくださいね(中略)金なんかより王馬さんの命のほうが、ずっと大事なんですから!」と言ってのける器の持ち主である。


ただし庶民として長きに渡る人生を過ごしていたため、通常時は小物な(良く言えば親しみのある)一面も多く見せる。

加えてケンガンアシュラの登場人物の多くに言えることだが、山下の驚き方・焦り方は特にオーバーに描かれることが多い。


かつては「強くなりたい」という思いからプロレスラーに憧れていたが、幼少期にはガキ大将からいじめられ、中学で柔道部に入った時に才能の限界を自覚、格闘技の道を完全に諦めた過去がある。

格闘技観戦を長年の趣味としているためか、表で有名な格闘家や技には詳しく、格闘家の身体つきなどを多彩な語彙で表現できる。


本人は気づいていないが驚異的な眼力を持っており、拳願絶命トーナメント予選の際は勝ち抜く五人の闘技者を全員的中させ、本選前に行われた組み合わせのスロットマシーンでは驚異的な最高得点を叩き出している。

トーナメント日程の違和感や阿古谷の戦い方の不自然さに早々に気付くなど鋭い所もある。


『遊びの天才』であるらしく、劇中では将棋遠投水泳釣り素潜りなどの特技を披露、「遠投のカズちゃん」「ひねり飛車のカズちゃん」など、特技にちなんだ異名を持っている。実は作中登場したどの闘技者よりも異名が多い。


彼自身の内面とは裏腹に、短期間で会社を設立してトーナメント出場を果たした実績から、周囲の評価は高い。

加えて幸運や彼自身の人柄、精神面の成長も相まって、多くの人物に一目置かれることになる。彼がわらしべ長者的に、知らぬ間に周囲の評価を上げていく様は必見である。


活躍

以下ネタバレ注意



トーナメント開始まで

路地裏で十鬼蛇王馬と駒田のストリートファイトを偶然目撃したことが本作の始まりとなる。立ち去ろうとした王馬に名を伺い、直後の王馬の本気の問いかけに圧倒されてしまった。

その後日、突如として乃木グループ会長乃木秀樹より呼び出され、再会した十鬼蛇王馬の世話係に直々に任命される。

王馬の破天荒ぶりに振り回され、今まで培ってきた常識が全く通用しない拳願仕合に圧倒されながらも、本人の意思とは無関係に、拳願仕合の世界へと急速に巻き込まれていく。その過程で王馬の協力で次男は暴走族の足抜けに成功して更生し、和解と就職を果たす。

王馬の拳願絶命トーナメント出場のために「山下商事」の社長として拳願会会員になるハメになってしまう。

さらにその過程で会員獲得の非公式仕合への挑戦料、トーナメント出場料と合わせて計51億の借金を背負うことになってしまう。

そしていつの間にか借金の担保に全ての個人資産が差し押さえられており、乃木が拳願会会長に就任できなかった場合にはなし崩しで職も家も失う崖っぷちに立たされてしまっている。

大屋健に教えらえた時には、当初は返済しようもない額の借金に心底慄いていたが、王馬への絶対の信頼もあり、ヤケクソ気味に腹をくくった。


トーナメントの組み合わせを決めるルーレットでは、片原滅堂直々の指名で最初に回し、ある特徴に気づいて最高点をマーク。

鷹山ミノルに急かされ、慌ててとりあえずで第4試合を選んだが、これを滅堂、西品治明、古海平八といった面々は内心「いいところを選んだ」「さすが乃木の懐刀」と絶賛した(滅堂の牙加納アギトとは別ブロックであるのはもちろん、一番手ではなく他の選手や企業の動向を窺え、前半の仕合なので緊張による選手への精神的負担も少ないため)。


トーナメント開始以降

1回戦では瓜田数寄造から自社株を賭けた勝負を持ちかけられる。その時に隠語を使われたために一夫は意味も分からないまま了承。実質2800億円相当を賭けた勝負を受けてしまった。

王馬の勝利に終わるも、王馬の一言でその賭けが有耶無耶になり、王馬の言葉を断れずに2,800億相当の株を受け取らずに去っていった。

本人は去っていくときに泣くほど後悔していたが、王馬からの感謝の一言で結果を受け入れることにした。

瓜田数寄造からはその度量に感服され、彼の与り知らぬ所で仕合に全財産を賭けて救われた周防みほのからも感謝されることになる。


仕合後には彼の投げた空き缶が偶然壁を跳ね返ってユリウス・ラインホルトに当たり、そのきっかけで東電組と一触即発の事態になりかける。

二階堂蓮からはユリウスに缶を当てた技量や、自身の暗器の一撃を躱したこと(どちらも偶然)から只者でないと認識された。


2回戦前夜、長男が呉一族を飼いならそうと画策していたことに激怒した呉恵利央により、UM社との2試合目は息子の命を賭けた勝負をすることになる。

呉雷庵からは仕合前に負けても引きこもりの息子なら始末されても損はないと言う罵倒を浴びて狼狽(内心では少なからず考えてしまっていた自分と向き合ったため)するが、息子を見捨てられない本心とも向き合い、仕合中に「外し」を解いた真意(正面から前借りを使った王馬と殴り合った結果、外しを維持できない程消耗した為)を見抜かれたときには声の限りに叫んで伝え、雷庵からも「お前の主人はいい仕事をした」と称賛された。

仕合後、自身も万が一呉一族が約束を反故にした場合のために恐怖を押し殺して恵利央に立ち向かう。

対峙する前に抹殺指令は解かれていたためその行動は余り意味のあるものとはならなかったが、その時恵利央は姿も才覚も器もまるで違うのに、彼の姿をどこか片原滅堂と重なって見えたように感じた。


しかし、2回戦の仕合中に英はじめから王馬の使う「前借り」の正体、そしてその危険性を伝えられて、その上仕合後に王馬が倒れたことで一時錯乱状態になってしまう。

その後は落ち着きを取り戻すも、王馬が限界を超えても戦い続けているのを見て息子ほどに年の離れた彼に頼り切っていた自分を恥じる。恩人であり友人でもある彼を死なせるわけにはいかない、誰も傷つくところを見たくないと一度はトーナメントの棄権を決意。

最終日、敗退しても長男が借金を肩代わりしてくれるし、自分にとって恩人で、友人で、家族みたいな関係となっている王馬を死なせたくないから、王馬を涙ながらに棄権するよう説得するも、「次は無い」と自覚していた王馬からは棄権を拒否されてしまう。王馬の覚悟を理解した後は、彼の「生き様」を見届ける道を選ぶ。準決勝前には乃木から八百長負けの指示を受けるが、王馬の覚悟を知る一夫は決然と八百長を拒否。だが、そこで思わぬ事実を知ることになる。


トーナメント終了後、戦いを終えた王馬を労いながら彼との別れを経る。

乃木会長は次期拳願会会長の座についたことで借金や路頭に迷う問題もなくなったが、出場の体裁のために設立した山下商事で再スタートをするべく乃木出版の退職を決意。一部を除いて暖かく見送られて新たな道を歩んでいった。


ケンガンオメガ

後継作ケンガンオメガにも主役の一人として登場し、自身と秋山楓と串田凛の3人で拳願会の一機関となった山下商事の社長をしている。山下商事は2年前とは違い、拳願会会員拳は持っておらず、山下商事は拳願会の仕合の新ルールの『闘技者を死なせた企業には、最長一年間の拳願仕合禁止』と言うルールから、新たに企業へ単発や短期契約が可能なフリーの闘技者を派遣させる紹介窓口の部門となっている。山下商事の予算は拳願会から出ていて、企業との契約金は全額闘技者に渡る仕組みで闘技者が仕合に勝利しても山下商事は成功報酬の類いは受け取る事が無いので、特定の企業を贔屓するメリットは無い。煉獄との対抗戦における拳願会チームの監督として、代表者集めに奔走する。『絶命トーナメントにおいて八面六臂の活躍で乃木を拳願会会長に押し上げた伝説のサラリーマン』と呼ばれ、臥王龍鬼など裏側の人間なら一目見ただけでわかるオーラを纏うなど、一応成長は見せてはいるが、驚いたときの慌てっぷりは相変わらずである。だが、拳願会の会員達、競技者からも一目置かれており、煉獄の豊田出光もノリは軽いが見る目は確かと評価されている。煉獄の参加者からもその器を(勘違いも入ってるが)かなり高く評価されている。


クローン技術を密かに研究する謎の組織に狙われ殺されそうになるが、呉雷庵、そして死んだはずの王馬に救われる。


関連タグ

ケンガンアシュラ お人好し 善人 ヒロイン































この先ネタバレ


300年前、江戸時代の拳願会の黎明期に一人の闘技者「山下一之進」と言う男がいた。

一之進は優れた眼力を持ち、一夫もその「眼」は一部受け継いでおり、時折見せる動体視力等はそれに基づく。


また、一之進は、乃木グループの前身である乃木屋の闘技者であったが、雇い主の乃木屋英吉と一之進は雇用関係を越えた友情を結ぶに至ったが、当時の拳願会は「雇える闘技者が一人のみ」と言う取り決めがあり、過度の連戦を強いられた結果、一之進は死亡してしまい、山下家は主君を失って表舞台から去った。

乃木の今日の繁栄は山下家の功績として、その子孫に恩返しすることが代々の言い伝えとして繋がれ続けてきた。

乃木系列の会社に偶然採用された山下一夫こそ、一之進の子孫であり、乃木会長は元々その言い伝えなど信じていなかったが、一夫の存在を知った時、一族の悲願達成のために行動を開始した。

その悲願とは、乃木が拳願会の会長となり、一夫を副会長に据え、過去の過ちを犯さぬよう闘技者の安全性を高めた新たな拳願会を築くこと。

そのために乃木会長は片原滅堂と交渉し、拳願絶命トーナメントを開催した。

つまり、トーナメントは一夫一人のために開催されたも同然だったのだ。


その乃木の真意を聞かされた一夫は、王馬の決意を見届けることを腹に決めていたため、乃木の誘いを突っぱねる。

一之進と英吉の様に雇用関係を越えた絆をが結んだ一夫と王馬の戦いを、誰も止められない。

ケンガンアシュラのケンガンの意味とは、通常の「い」ともう一つ、王馬()と一夫()の二人で戦う事の意味も兼ねていた。

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