片原滅堂
かたはらめつどう
日本経済を牛耳る大日本銀行総帥にて拳願会第58代会長。かつては『極東の風雲児』と呼ばれていた。
並の闘技者では太刀打ちできないレベルの強さを誇る私兵『護衛者』を組織し、その中でも最強の者に『牙』と名乗らせている。
一見枯れ木のような老人だが、周囲に放つ覇気のごときプレッシャーは闘技者たちをも戦慄するほど凄まじいものがある。また「闘技者は駒」という冷徹な考え方を、当の闘技者たちの目の前で吐ける豪胆そして傲慢ぶりを持つ。また若い頃軍人だったためかつては結構な武闘派でもあった。
その一方で茶目っ気たっぷりで気さくなところがあり、気に入った者への面倒見も良いため、家族や部下たちからの評判は良い。特に加納アギトについては「あの子」と呼ぶなど、息子に近い情を注いでいる様子である。
若い頃から女好きで、愛人との間に多数の子を作っており、22歳の娘(=74歳の頃に誕生した片原鞘香)と21歳の息子(=75歳で誕生した片原烈堂)すらもうけている。
第二次大戦中は旧日本軍に所属しており、元特攻隊隊員であった。敵の戦艦めがけ見事特攻を果たしたのだが、なんと奇跡的に生き残った。そして自分の悪運を試したくなり拳願会員となってからは片原流通KKを企業。初代滅堂の牙呉恵利央と共に様々な逆境を乗り越え、半世紀以上にわたり拳願会会長を務めている。
恵利央とは私的にも仲が良いようで彼の子供が生まれた際のプレゼントの相談なども受けている。
しかしあまりに強大な力を長きに渡り持ったため、挑戦してくる者がいない日々に飽いていた。
拳願会会長退任後は相談役に就任し『蟲』と呼ばれる組織を警戒しその対処を行っている。
『蟲』はかつて29歳の頃、恵利央と共に一度壊滅状態に追いやった因縁がある。
クロス作品ではバキシリーズに登場する徳川光成とは友人で気軽に会話することが出来る仲。