CV:千葉繁
概要
『ケンガンアシュラ』の登場人物で、現呉一族の当主。通称「強魔」。または初代「滅堂の牙」。
91歳だが年齢にそぐわぬ圧倒的な強さを誇り、一族を侮辱するものは何者であっても報復する苛烈な人物。現在の武器は仕込み杖。
曾孫の呉迦楼羅のことを溺愛しており、彼女の周りに男の影がチラついただけで錯乱に陥る。というか根っからの親馬鹿らしく子供が生まれた際にはどのような贈り物がいいか雇用主の片原滅堂に相談したり、迦楼羅の一件で孫の呉夜叉に泣きついたりしている。孫の夜叉にもいまだに爺馬鹿らしく、娘婿の半次郎にはキツイ態度を取った。
滅堂との付き合いは70年以上にも及んでおり、未だに親友同士である。
若かりし頃は非常に傲慢で好戦的な人間であり、滅堂と出会ったのは殺し屋として彼を殺すためであった。しかし、土壇場でも不敵な態度をとり続ける滅堂の器量に興味が沸いたことや、雇い主がヤクザの元締めに制裁を受けて依頼が取り消しになったことで暗殺は取りやめ、以降は滅堂と行動を共にするようになった。ちなみにこの頃は一族を出奔していたらしい。
その後は初代「滅堂の牙」として破竹の勢いで戦い続け、滅堂を拳願会の筆頭にのし上げた。
ちなみに結婚して子供をもうけたのは現役の頃であり、その頃からすでに周りが引くほどの親馬鹿っぷりを見せていた。
十鬼蛇王馬のことは「ひ孫に付いた悪い虫」として当初は殺さんばかりに嫌っていたが、拳願絶命トーナメントにおける彼の戦いぶりを見たことや、呉一族で彼を匿っていた間に人となりを知ったことから、迦楼羅の婿として認めるようになった。それだけでなく、王馬に呉一族に伝わる格闘術を伝授するなど、個人的にも仲良くなっており、気楽に喧嘩し合える孫とお爺ちゃんのような関係となった模様。
煉獄との対抗試合戦終了後、エドワード・呉率いる征西派との戦いを開始する。
老齢からか若い頃の戦いはできなかったが、老猾さと技術力で一族をカバーし、エドワードの殺害に成功。
しかし本人のダメージも大きく、それから間もなく周囲に見守られ死亡する。
裏稼業ながら葬儀は盛大に行われ、多くの人間にその死を惜しまれた。