概要
大日本銀行の総帥・片原滅堂を守る『護衛者』たちの中でも、最強の者に与えられる称号である。並の『護衛者』すら、拳願絶命トーナメント予選通過者を容易く破るほどレベルが高いため、『牙』は相当な実力者でないと選ばれるのは不可能である。
2作目ケンガンオメガの時点では8代目がその名を襲名している。2,3代目については明かされていない。
歴代『滅堂の牙』
初代・呉恵利央
現・呉一族当主。若かりし頃は滅堂を拳願会会長に押し上げた立役者であった。齢90を超えるが、本気を出すと地面にヒビを入れるほどの覇気を持ち、戦闘もこなせるほど元気である。
しかし一方で孫の呉迦楼羅を溺愛しており、先述の「本気」も彼女に好きな人が出来た時にだけ見せるほどの孫煩悩ぶりを見せる。
滅堂とは現在も懇意で協力関係にはあるが、拳願絶命トーナメントでは呉一族としてアンダーマウント社についており、一応独立した組織の長である。
2、3代目・不明
4代目・王森正道
現・片原滅堂直属護衛。左に垂れ下がった髪が特徴。同じく直属護衛の鷹山ミノルとともに登場することがほとんどである。巨体で巌のような風格を持つ一方で、カップラーメンが好物であったり、鷹山が「たっかん」と呼ばれた時(ありだな)と得心するようなお茶目な面もある。
使用武術は不明だが、元『牙』だけあってアギトと互角に闘った上、アドバイスもできるほどの実力を持つ。
5代目・加納アギト
前人未到の157戦全勝という記録の保持者で、拳願会史上最強の闘技者。詳細は→加納アギト
6代目・弓ヶ浜ヒカル
現・『煉獄』A級闘士。護衛者3番隊隊長・Jの部下で平隊員であったが、反骨精神溢れる若者が好きな滅堂に『牙』に大抜擢された。この頃は猫を被っており謙虚な姿勢を見せていたが、王森と鷹山からは警戒されていた。
そして彼らの懸念通り、結局『牙』になった実績を手土産に『煉獄』へと寝返った。
現在は上下黒のスウェットに便サン、顔は某作品の巨人のようにおぞましく、喋り方は常に誰に対しても挑発的で貶しまくりと、怖いヤンキーそのものな雰囲気である。唯一、タニマチの豊田出光には従順に見えるが、拳願会と揉め事を起こしかけて彼すら怒らせてしまっている。
そんなあまりの性格の悪さから『煉獄』の闘士たちにも好かれておらず、鼻血の出るパンチを食らったり、それをバカにされたり、威圧されて黙らされるなど、仕合を見ている間だけでも散々な目に遭わされている。
詳細は→弓ヶ浜ヒカル
7代目・鷹山ミノル
同称号を長年目指していた鷹山が7代目となった。
8代目・三朝
本名は不明。元・殲滅部隊隊員で隊長・片原烈堂の副官的存在であり、かつ烈堂の拳法の師。徒手での闘いに優れているとして、烈堂の推薦を受けて『牙』に就任した。
身長がかなり小さい上に猫背で、歴代の巨躯を誇る『牙』の中では異色の存在である。
荒くれ者の多い闘技者だが、彼は目上に対して非常に謙虚かつ丁寧で、物腰はかなり柔らかい。また「旦那」「坊っちゃん」「〜ですぜ」のような独特な言葉のチョイスをする。
しかし同格の同僚や敵にはストレートな物言いをし、時には挑発的な態度を取る。笑う時は「クハハ」が口癖。
おまけマンガでは烈堂のシスコンぶりに振り回されることが多い。また護衛者6番隊隊長の名和とはライバル関係にあるという裏設定がある。
詳細は→三朝