私は迦楼羅。お前、私の夫になれ。
プロフィール
概要
呉一族当主・呉恵利央の曾孫で、東京在住の女子高生。作中では「カルラ」とカタカナで表記もしくはも呼ばれることが多い。
黒髪ロングと呉一族特有の白目と黒目が逆転した眼が特徴で、第一印象は怖いが、性格は明るく自由でおおらか。友達想いで、同性愛をあっさり受け入れるなど愛情の形にもこだわらない。
しかしそんな彼女の第一声は、
「お前の子を産みたい。」
であった。
これは昔から「宗家の使命は強い男との間に強い子孫を残すこと」と教えられ、さらに幼少時に風水から彼氏の作り方は女の武器を使うことだと言われたためである(ちなみにそれを聞いた時の迦楼羅は銃やナイフをイメージしていた。裏サンデー版おまけ16話参照)。
そして十鬼蛇王馬がその「強い男」だとすれ違っただけで見極め、襲って上の台詞を吐いたのである。これ以降も抱きついた直後に服を脱ぎだすなどの猛アタックを敢行している。しかし残念ながら、王馬にはヤマシタカズオというヒロインがいるため、子を作るまでの道程は険しいだろう……。
呉一族らしく戦いの結果における生死にはドライと思われるが、一族最強の呉雷庵が圧倒的な力を誇示するように茂吉・ロビンソンを蹂躙し、審判が決着を宣言しようとしてるにもかかわらず叩きつけた行為には、茂吉が友達のエレナの兄ということもあって「お前は私が殺す」と激しく嫌悪を示した。なお雷庵と絡んでいる描写はほとんど無いが、その粗暴さに元々あまり良い感情を抱いていない可能性が高い。
闘技者ではないため戦闘シーンは少ないが、王馬を襲った際には舌を出して好戦的な笑みを浮かべる、別の一面を見せた。
一族の中でも若い方だが戦闘力は抜きんでており、王馬と理人相手にスピードで翻弄して見せるほど(反面素手で戦う上では体躯が軽すぎるという弱点がある)。一族の秘奥である潜在能力の解放術『外し』も使用可能だが、50%も外せれば優秀とされる中で85%の解放率を持つ。
その強さは一族内で彼女を知る者からは「実力の次元が違う」、キャラクター紹介の中でも「仮に拳願仕合に女性部門があれば、無敵の女帝として君臨できる」と言われるほどである。
ケンガンアシュラでの活躍
一族の中でも戦闘技術と「外し」に秀でていることから、呉雷庵の拳願絶命トーナメント出場に際して願流島にやってくる。そしてそこにいた十鬼蛇王馬とすれ違っただけで一目惚れ。出会い頭に「お前の子が産みたい」と求婚し、その後も何かと王馬を追いかけ回している。
王馬の方も彼女に対してはどう接すればいいのか分からず、逃げ回るばかりである。
呉一族当主である恵利央は「曾孫馬鹿」と称されるほどに彼女を溺愛しているため、彼女が一目惚れした王馬に対しては「外し」を使わんばかりに怒り狂い、目の仇にしている。
願流島で知り合ったエレナ・ロビンソンとは年が近いこともあってすぐに親友になっており、島内では基本的にいつも一緒に行動している。彼女の兄・茂吉が仕合をする際には、エレナと共に解説席に勝手にお邪魔したが、片原鞘香のおおらかさゆえに許されている。
王馬の第一試合の時は、愛しの人の仕合でありながら生死の境を彷徨う兄が心配でならなかったエレナに付き添っており(医療室のTVでは見ていた)、ただの求婚狂ではない友達想いな面を見せている。
エレナの兄を治療した英達や王馬の関係者である山下商事の一行とも仲良くしており、トーナメントの休息日には一緒に海で遊んでいた。そうしたことで、実は意外と呉一族の面々と一緒にいるシーンは思ったほど多くはない。
ケンガンオメガでの活躍
※ケンガンオメガ6巻以降のネタバレが含まれます!非常に大きなネタバレのため、未読の方の閲覧は要注意!
マンガワン読者の場合はケンガンオメガ50話逢魔時の視聴後の閲覧をお勧め!
呉の面々や護衛者同様、王馬の生存を知り、その秘匿にかかわっていた一人。カルラ自身は呉の里には住んでおらず、休みのたびに里帰りをする大学生として生活を続けている模様。
初登場は6巻。王馬と山下の東京護送に際し、呉の里に帰省する。
ちなみに王馬との関係性は将来の嫁という形にはなっているが、王馬は一応否定している。恋仲としての進展ぶりにしても「子を作ろう!」と叫んで裸になって抱きつこうとするなど相変わらずの姿ではあるが、王馬が彼女に手を出したのかと山下に問い詰められた際、「………出してねぇよ!」と発言に多少の間をおいていることもあり、何かしらの秘め事があった可能性もあるが、その辺りは憶測に留まる。
二人の護送後は煉獄対抗戦に観戦者として参加。暗殺者としての経験故か、臥王龍鬼の仕合中、このままでは彼が殺人者としての領域に踏み込んでしまう危険性をいち早く察知する。
余談
モデルはブラジリアン柔術の創設者カーロス・グレイシーの曾孫にして、女性格闘家であるキーラ・グレイシー。
母親は『ダンベル何キロ持てる?』の登場人物の呉夜叉。劇中にも迦楼羅はちょこっと登場している。『ダンベル』単行本19巻の巻末漫画では母親の忘れ物を届けるために皇楼女学院へやって来た折にとある女生徒と遭遇し母親に「母ちゃん、この学校「怪物」がいるぞ。」と警戒を促してる。(だが母親は迦楼羅の言った「怪物」は食べ過ぎて太りすぎ巨漢になった紗倉ひびきのことだと勘違いしてた。)