「革命のッッ 時間だよーッッッ」
「いえいッ♡ 革命大成功♡」
概要
皇桜女学院に通う現役女子高生にして女子裏格闘団体『戦乙女(ヴァルキュリア)』の花形闘士。
星の形をした瞳を持つ愛嬌のある可愛らしい女子高生で大勢の人々を魅了するが、経歴と内面に狂気を隠し持っている。彼女の出自を知る人間からは「日本一危険な女子高生」と呼ばれる。
体格は161cm/50kgとお世辞にも恵まれているとは言えないが、『戦乙女』では体格で上回る相手達を「遅い」と言っては瞬殺し続けている。
戦うことを心の底から楽しんでおり、「速い人」「強い人」との戦いを望む。
経歴
かつては過激派カルト教団『神の軍勢』の教祖・高橋超源の養女で、「高橋姫奈」と名乗った。超源は化学兵器によるテロを決行する計画を立てたが、ある匿名の信者によると超源がテロを考えだしたのは彼女のせいであるという。
最終的に超源は、政府の送り込んだエージェントである英はじめによって暗殺されて組織も瓦解した。その後も姫奈は公安の監視対象だったが、突然なぜか監視を打ち切られている。
現在は裕福な養父母に引き取られ、お嬢様学校の皇女学院に通う。帰宅部だが社交的な性格で友人は多く、学業優秀で生徒会に誘われたこともあるほどに、外面の良さを保っていた。また元信者達からの評判も大変良く、美谷はなが不気味に思うほど悪口を言われることは無かった。
立ち上げ予定だった段階の『戦乙女』で、スター選手が必要だと考えた天馬希望が、不良警察官・伊織いちかの紹介でひと悶着の末に引き入れた。その後愛嬌と強さでたちまち人気選手となり、『戦乙女』の大黒柱となる。
また公安は、姫奈の監視を兼ねて興行を黙認している部分があるため、そういう意味でも『戦乙女』に不可欠な存在となっている
一方で姫奈はポケットマネーで賞金500万円を勝手にぶち上げたり、隠している『神の軍勢』の化学兵器のありかを教えることを気軽に交換条件に出したり、その化学兵器の一部を「御礼」として警視庁に送り付けたり、話し合いの場で挑発してきた選手を突然殴り倒したりと、自由奔放かつ不穏な動きを繰り返しており、希望達にとっては予断を許さない状況が続いている。
戦闘スタイル
『神の軍勢』の特殊部隊が、旧共産主義国軍隊格闘技をベースに開発したとされる、徒手格闘から重火器の使用までを網羅する『六道』を使用する。
人間離れした強さの腱が最大の持ち味。中でも『六道破天』は、『ケンガンアシュラ』の若槻武士が用いる『爆芯』に近い原理で腱を爆発させる技で、文字通り一撃必殺である。
また元ボクシング日本王者東條蘭のフリッカージャブをあっさり躱して一撃KOを見舞ったり、「喧嘩の天才」瀬名りこの「ぶっ殺しラッシュ」をほぼ無傷で凌ぎきったりと、元々の戦闘能力も異次元で、教団内で徹底的に鍛えられていたことが窺える。
この他骨折の激痛に襲われても笑みを浮かべており、痛みを快楽に変える、又は痛覚を遮断するような特性を持っている可能性がある。
さらに戦闘以外でも目隠しされた状態で自分を拘束してきた側の人数と手錠の素材を言い当てたり、手錠を鍵無しで外すなど、底の知れないポテンシャルを持つ。
人物
一言で表すなら「眠れる怪物」である。
傍目から見れば天真爛漫で快活な美少女であり、どこに居ようとも人から好かれる"良い子"である。だが、実際は異常に高い潜在能力と狂気に裏打ちされた強靭な精神力を併せ持った怪人であり、オマケにやること為すことが破天荒なトリックスター。
思考回路がシンプル過ぎるが故に、却って本性が読めない難物であり、彼女が「革命」とやらで何をやらかすつもりなのかは登場人物にも読者にも見当が付かない状況である。
姫奈の思想の根源には、幼き日の彼女に戦闘技術を教えた「先生」なる人物の過激思想があるようだが、彼女自身は「先生はおもしろかったな。私の革命を見たら褒めてくれるかな?」と無邪気な回想にとどめており、これまた真意の掴みにくさに拍車をかけている。
世界観を共有する作品への出演
原作者及び作画担当が同じ「ダンベル何キロ持てる?」単行本19巻の巻末漫画に顔見せ登場した際は「ダンベル」の呉夜叉先生の娘である「ケンガンアシュラ」の呉迦楼羅(作中に登場する女性でも最強クラス)に「母ちゃん、この学校「怪物」がいるぞ。」と警戒されていた(だが母親の呉先生は娘の言った「怪物」は食べ過ぎて太りすぎ巨漢となった紗倉ひびきのことだろうと勘違いしていた。彼女もベクトルの違う怪物なので無理も無いが)。