プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。
イベント『育て!マイ・リトル・ドラゴン』にて、特異点の支配者として登場する。
真名
ペルシャの伝承に語られし「蛇王」の異名を持つ暴君にして怪物、『ザッハーク』。
元々はイラン辺境にある小国の王子だったが、ある時悪霊に唆されて契約を結び、父王を殺して王位を簒奪した末に国を乗っ取る。次第にその身も、両肩から蛇が生えた怪物へと化したという。
その後、隣国の王・ジャムシードが慢心から臣民の信頼を失った隙に乗じて攻め入り、ジャムシードを殺してイランを征服、凡そ千年もの間独裁者としてイランに君臨。イランを支配すると同時に残虐な本性を露わにし、日に2人の人間を殺して脳味噌を奪い、自分の肩の大蛇に喰わせていた。
その後、ペルシアの英雄フェリドゥーンによって退治された。体内にはあらゆる悪性が詰まっており、生きたパンドラの箱であるため、フェリドゥーンも殺すに殺せず、封印するしかなかった。
一説では、ゾロアスター教の伝承に登場する凶悪な邪神竜・アジ・ダハーカと同一視(または化身だと)される存在でもある。
人物
伝承通り、両肩から大蛇が2匹生えているという全裸然とした男性。蛇にはそれぞれ「シャフルナーズ」「アルナワーズ」と名付けている(侍女として仕えさせていた、ジャムシードの娘達が由来)。
一人称は「余」。
尊大な一人称とは裏腹に、いつも憂鬱かつ気だるげで情緒不安定と、やや覇気がなく小物感のある人物。芝居がかった大仰な喋り方や、身体を大きく傾けて顔を手で覆う癖なども目を引くところ。
唯一無二の覇王という自負にアイデンティティの全てを置き、他人への関心が薄く、内面を吐露するといった語り合いの一切を拒絶する。事実、特異点に住む蛇竜のことは全て「自分の目的を遂げるための贄」と断じ、自身の毒で強制従属させていた黒姫の名前すらろくに知らなかったことからも窺える。
その一方で、愚鈍という訳でもない慎重さや計算高さも持ち、自身を倒し得る格上の竜や竜殺しを特異点から弾いた他、自身のカウンターとも言える存在に対しては非常に警戒し、敵対していることを把握しながらも藪をつつくことを恐れて、ギリギリまで手を下すことはなかった。
単なる暴君のように振舞うが、内心ではある理由から人間を喰らうという生業を疎み、そんな怪物として永劫を生きる事になった自分にも虚しさを抱いており、それが今回暗躍する動機となった。
宝具
砂界震わす万の兵馬(ペイヴァルアスプ)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
「出でよ――『砂界震わす万の兵馬(ペイヴァルアスプ)』!!王たる余の力よ!」
ザッハークの異名の由来となった1万頭を超えるアラビア馬が、蛇と馬が組み合わさったような異形の怪物へと変貌したもの。それらを大量に召喚・使役する。厳密にはこれが宝具と明言されるシーンは存在しないのだが、劇中での扱いやフリガナを交えた読み方等からこれも宝具だと思われる。
人界貪る三頭竜(アジ・ダハーカ)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
「戻れシャフルナーズ、アルナワーズ。我が肩に棲まう蛇として。我が右肩に蛇あり。我が左肩に蛇あり。祝福は悪霊の接吻(くちづけ)。喝采は屍者の怨嗟。我は円環を探す者。円環求めて戦う者!今此処に顕現せり――『人界貪る三頭竜(アジ・ダハーカ)』!!」
ゾロアスター教に悪名高き三頭の邪竜アジ・ダハーカ、それに限りなく近い存在へと変貌する。
なおこの宝具で変貌した姿の戦闘時のクラスはランサー(サーヴァント属性については非所持)。
関連人物
生前
マルダース
父。
伝承では彼から王位を簒奪したとされる。
アルナワーズ、シャフルナーズ
伝承において敵国に攻め入った際、自分の元に置いたその国の王の娘たち。のちにフェリドゥーンの妻として迎えられる。
イベントでは自身の使役する捕食竜が彼女らと同じ名前になっていた。
フェリドゥーン
生前の宿敵。
エリザベートに対して彼と比較する形で言及されている。
Fate/Grand Order
特異点に召喚されていたサーヴァントで、対立していた一人。
彼女の存在が彼の計画に影響を与えうるために危険視しており、下手に覚醒しないよう極力接触を避けていた。
特異点に召喚されていたサーヴァントの一人。
彼女を自身の呪毒で縛り、臣下としていたが、その名前は物語終盤まで知らなかった。
特異点に召喚されていたサーヴァントの一人。
彼女の眼球が潤沢な魔力リソースであったために、積極的に狙っていた。
しかし彼女からはその所業に思うところはあれど決して恨まれてはおらず、戦いが終わったあとは……。
余談
ザッハーク自体は、型月作品においては『氷室の天地』の『ぼくの考えた最強偉人募集』に採用される形で登場しており、英雄史大戦にて角隅白野のデッキの英雄「アナンシ」が変身する形で現れた。当然、正式なキャラ設定が決まる前なので外見及び能力に関しては彼とは全く違うのだが。
立ち絵の種類がやけに豊富な上にどれも独特のポージングをしているため、絵柄や派手な配色も相まってあのカーンの王を思い出したというプレイヤーの声もある(ただしイラスト担当は異なる)。