概要
スーパーファミコンで発売されたRPGツクール2作目。前作のRPGツクール RUPER DANTEを正統進化させた完成度となっている。
ソフトの容量も16MbitROM(2Mbyte)が使われており容量も上がり、さらにグラフィック、作りやすさを改善。
但し、発売当時の定価が12,800円と高価であったため、小中学生ユーザーにとっては手に届かない値段であった。
SUPER DANTEからのパワーアップした部分
- 16MbitROMを採用したことにより、全体的に容量がアップした。
- フィールドマップがマップチップの組み合わせで自由に作る事が出来るようになった。
- 魔法グラフィックがプレビュー画面で確認できるようになった。
- アイテムは共有式になり、重要アイテムが手に入らなくなることがなくなった。
- 乗り物を呼ぶアイテムが登場したことにより、移動魔法を使った時に乗れなくなってしまい詰まることが無くなった。
- イベント命令が追加、改善され、毒・麻痺状態をイベント命令だけで解除出来る。
- イベント戦闘時のBGMが設定できるようになった。
- スイッチの数は僅かに増加、前作の200に対し、今作は240。
素材
素材項目 | 素材数 | 備考 |
人グラフィック | 71 | 忍者や侍など豊富に、しかしドラゴンのグラフィックが無い |
物グラフィック | 67 | 前作違い1番から採番されている。マップ毎の違いも無く共通 |
フィールドグラフィック | 21 | 前作はどれも縦横2マスだったが、今作はグラフィック毎となっている。 |
魔法グラフィック | 23 | プレビュー画面あり。効果範囲を全体化している場合、敵の数が多いほどエフェクトがちらつく。 |
マップ画面 | 255 | システム的には前作と同じだが、マップの種類が「氷、石、土、木、外」の5種類となり、「外」以外はシンプルな形状になっている。「外」は外観用であり他の4種類と独特であるが、山、森マップを作ることが出来る。 |
敵グラフィック | 82 | イベント関係なく全種類使用可能、カラーバリエーションも4種類選べる。 |
BGM | 30 | 全曲ループ。また1ループまでが長い。 |
SE | 65 | 2番から24番までは魔法グラフィックに使われている。前作のように音が小さくて分からないSEも無い。 |
特徴
キャラの頭身が上がっており、素材も豊富になっている。BGMは1ループが長いのが特徴的。サテラビューに対応しており、後に発売されたSFCソフト『音楽作成ツクール かなでーる』で作曲した曲を使用可能。サテラビュー対応カートリッジなので当時はこのカートリッジ特有のメモリーパックが装着できた為、サテラビューで追加データをメモリーパックにDLして使用できた。
また、前作同様に外部記録装置であるターボファイルツインで複数の作品を記録できる(この場合はバンク切り替えのTFモードではなく専用のSTFモードでないといけない)。
フィールドマップも複数のパーツから自由に選んで組み合わせる事ができる。
サンプルゲームは『だんきちのバクチンだいさくせん』。作者は当時の週刊ファミ通の編集者である桃栗たき子氏。
登校拒否をしていた主人公だんきちは、あるきっかけに『RPGツクール』について勉強をするという意味で、主人公がツクール学園に入学する(というかムリヤリさせられる)という物語。ギャグテイストで、下ネタやパロディもいくつか登場している。
また、主人公のだんきちはセリフが一切ない、所謂「無口主人公」である。
余談だが一部のBGM(印象的な戦闘用BGM、ギャグ調の海賊団のBGMなど)がとある動画で人気がある。