概要
厳密な規格や定義があるわけではないが、一般的には5ナンバーサイズの小型の普通自動車のうちハッチバック型の乗用車を指すカテゴリーとして使われる。
サイズやボディ形状などの都合で日本の現行車の大半がFFである。車高が特に高いものは「トールワゴン」と呼ばれる。
手頃なサイズで小回りが良く、市街地での日常生活における短距離利用を主目的とした開発コンセプトである事から、新車価格が比較的安価である。また軽自動車と比べるとボディの衝突耐久度と走行性能がまだしっかりしている事もあり、日本市場における需要は現在も多い。
ただし人員と物資の搭載量は少なく、走行性能と快適性の都合上一般の市販モデルでは高速走行や長距離走行、スポーツ走行には向かない。
また、近年のコンパクトカーは一部を除き軒並み5ナンバー枠一杯かそれに近い車幅で設計されている。これはワンクラス上のハッチバックや小型セダンと同等の数値であり、さらには一部のミディアムセダンとも同じ車幅にまで膨らんでしまったため、狭い道のすれ違いや隘路における通行などに響く(それどころか2代目istや3代目MINI、アクアの「クロスオーバー」、4代目フィットの「クロスター」はそれぞれ3ナンバー枠に突入してしまい、もはや「コンパクト」カーとは呼べない車種まで出現した)。
欧州のセグメント分類と照らし合わせると、概ねBセグメント(全長4.2m以下)とAセグメント(全長3.8m以下)に該当するとされている。ちなみに日本でコンパクトカーとは別カテゴリーである軽自動車は、欧州ではAセグメントに該当する。