曖昧さ回避
キスダムのキャラクター⇒ヴァルダ(ちなみに、CV担当は聖剣伝説3TRIALS of MANAと同じ明坂聡美である)
概要
魔法王国アルテナの女王。国家元首としての役割のみならず、その卓越した魔力によって寒冷地であるアルテナ王都近郊を温暖な気候に制御する役割も担っている。
『理の女王』の通称で知られる。
しかし、物語開始時点でのマナエネルギーの乱れで環境制御が上手くいかなくなり始めたので、マナストーンのエネルギーの解放を画策(魔力の源はマナであるため、マナの減少はアルテナが雪に閉ざされることを示す)。
マナストーンから直接エネルギーを引き出す呪法は、過去のエネルギー争奪戦と其れに乗じた闇の神獣の復活に懲りた当時の人々が使うと致死的な呪いを受けるよう細工した為、娘であるアンジェラを「魔法の使えない王族の恥」と罵った挙句に、その生命を生贄にしてエネルギー解放を目論む。
秘めた魔力を爆発させたアンジェラが逃げ出した後は反逆者として娘の抹殺を指示する、特段敵対関係でもなかったフォルセナ王国の首都に「障害となる」という理由だけで奇襲をかけてリチャード王の抹殺を目論む。紅蓮の魔導師を指揮官に任じ、短絡的かつ非道な行いで世界を混乱に陥れる。
その真実
一連の行為は、部下としての仮面をかぶっていた紅蓮の魔導師の洗脳によるもの。本来の性格はアンジェラの父親でもあるリチャード王が評するように「とても優しい女性」。
ただ、娘の誕生を父方の一族に報告せずに自分が親権を独占したにも拘らず娘に女王としての立場でしか接せず娘がストレスの塊となるまで追い込む、自身も「潜在的な魔力は強大であるものの制御のコツを掴む迄時間がかかった」にも拘わらず娘の悩みに助言しようとしない。
一方で娘が魔法を使えるようにマナの女神に祈り続けるなど本質的には娘想いである(自分から話していたので隠していたわけではない様子)。
などなどコミュニケーション能力に欠け他人に頼るのが壊滅的に下手な性格でもある。
尤も推測の域を出ないがリチャードに報告しなかったのは、お互いの立場と彼女の本来の性格上、リチャードに迷惑をかけるのを躊躇ったからと言う可能性も否定できない。なんせお互いに違う国同士の王族ですし…。
紅蓮の魔導士から救出された後は、記憶が曖昧になりアンジェラを小さい子供のように扱って接するようになる。洗脳時の非道は記憶になく、我が子を手に掛けようとしたことを知った時はショックを受けていた。
最終的にアンジェラの介助もあって普通に政務をとれるまで回復するが、マナを失った(とは言え新しいマナの木が根付き、守護精霊フラミーが普通に活動している事から激減して「これまでの様に環境制御のような大々的な使い方が出来なくなった」だけでマナによって維持されている存在が滅ぶ程枯渇している訳では無いようである)為に環境制御が出来なくなり、奇襲で戦死者多数を出した隣国民の恨みを買っている状況では国政運営は困難になりそうである。
もっとも、あくまでヴァルダは洗脳されていて本編での彼女の行動は本意ではなかったことを考慮すると彼女のみを責めるのは酷と言えるだろう。竜帝の死体を「深い谷底に落ちた」というだけで捜索を諦めてしまったリチャードの詰めの甘さがフォルセナを混乱に陥れたと言っても過言ではない(魔法が使えない紅蓮の魔導師が竜帝の死体を発見しているのに……)。
パーティの組み合わせによってアンジェラとの再会・和解するタイミングが異なりデュランかアンジェラ主人公の場合はドラゴンズホール内での紅蓮の魔導師撃破直後。両者とも主人公じゃない且つアンジェラが仲間にいると紅蓮の魔導師がマナの聖域内で戦死するため、拉致されずにアルテナ城に留まったまま洗脳が自動的に解けたためか、前者でのやり取りがエンディングとなる。
後者のルートで進めた場合、「ヴァルダが洗脳されていた」という情報が開示されないため、プレイヤーの認識は「娘を殺そうとした冷酷な女王」のままとなるため、初見でこちらの展開を見たプレイヤーはイマイチしまらない印象を抱くことになる。(早い話が冒頭では冷酷だったのに、全てが終わったら急に優しくなったように見えてしまうため)。